それによりますと、今月1日の時点で、100歳以上の高齢者は全国で6万9785人と、去年より2014人増え、48年連続で過去最多を更新しました。
男性が8331人、女性が6万1454人で、女性が全体の88.1%を占めています。
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者の人数を都道府県別にみると、島根が101.02人と6年連続で最も多く、次いで、鳥取が97.88人、高知が96.5人でした。
一方、最も少ないのは、埼玉で32.9人、次いで、愛知が36.78人、千葉が39.34人となっています。
国内の最高齢は福岡市に住む田中カ子さんで、明治36年1月生まれの115歳です。男性の最高齢は、北海道足寄町の野中正造さんで、明治38年7月生まれの113歳です。
また、今年度中にちょうど100歳になる人は3万2241人で、昨年度より144人増えています。
厚生労働省は「医療技術の進歩や健康意識の高まりなどから100歳以上の人が増えている。高齢になっても健康に過ごせるよう健康寿命を延ばすための政策にも力をいれていきたい」と話しています。
国内最高齢 田中さん「人生楽しい」
福岡市東区の老人ホームで暮らす田中カ子さん、115歳は、ことし7月、横浜市の117歳の女性が亡くなったため国内の最高齢者になりました。
高齢者の福祉について考えるあすの「老人の日」を前に、田中さんは福岡市の高島市長の表敬をうけ、花束をプレゼントされました。
田中さんは、海外旅行などこれまでの人生で経験したことを語り、「人生楽しいです。最高です。こんなに長生きして、多くの方にたくさん愛されて、もう少し生きたいです」と話していました。
入居する老人ホームによりますと田中さんは、毎日3食とおやつを必ず食べ、手押し車を使って施設内を散歩するほか、オセロや計算問題を解くことが好きだということです。
男性最高齢 野中さんの近況
男性で国内最高齢の北海道足寄町に住む野中正造さんは、ギネス世界記録で「世界最高齢の男性」に認定されています。
ことし7月に113歳の誕生日を迎え、家族によりますと体調に変化はなく、今も1日に3回の食事を欠かさないということです。
また、甘い物が好物で夜中におなかがすくとキャラメルを口にすることもあるということです。
今月6日に北海道で地震で起き停電が続いた時は、いつも見ているテレビがつかず、残念そうにしていたということです。