大だい相撲すもう秋場所あきばしょ14日にち目め 関脇せきわけ 正代しょうだいが2敗はい守もり単独たんどくトップに

▽松まつ鳳おおとり山さんに十じゅう両りょうの錦木にしきぎは松まつ鳳おおとり山さんがはたき込こみ。

▽石浦いしうらに十じゅう両りょうの勢ぜいは石浦いしうらが下手へた出だし投なげ。

▽逸いっノ城しろに佐田さたの海うみは佐田さたの海うみが寄り切よりきり。

▽琴きん恵めぐみ光こうに志摩しまノ海うみは琴きん恵めぐみ光こうが押し出おしだし。志摩しまノ海うみは負け越まけこしました。

▽琴きん勝かち峰ほうに徳とく勝しょう龍りゅうは琴きん勝かち峰ほうが押し出おしだし。徳とく勝しょう龍りゅうは負け越まけこしです。

▽琴きん奨すすむ菊きくに竜りゅう電でんは竜りゅう電でんが上手じょうず投なげ。

▽碧へき山やまに魁さきがけ聖ひじりは魁さきがけ聖ひじりが押し出おしだし。

▽輝てるに豊昇ほうしょう龍りゅうは豊昇ほうしょう龍りゅうが掛かけ投なげ。

▽明生めいせいに妙義みょうぎ龍りゅうは明生あきおが突き落つきおとし。妙義みょうぎ龍りゅうは負け越まけこしました。

▽照あきら強きょうに炎ほのお鵬おおとりは炎ほのお鵬おおとりが送り出おくりだし。

▽高安たかやすに北きた勝富かつとみ士しは高安たかやすがはたき込こみ。

▽玉たま鷲わしに栃とちノ心こころは栃とちノ心こころが寄り切よりきりで勝かちました。

▽隆たかしの勝かちに阿武あぶ咲さきは隆たかしの勝かちがはたき込こみ。

▽霧きり馬山まやまに隠岐おきの海うみは霧きり馬山まやまが寄り切よりきりで勝ち越かちこしました。

▽宝たから富士ふじに大栄おおえ翔しょうは宝たから富士ふじが押し出おしだし。

▽御嶽みたけ海うみに若わか隆景たかかげは御嶽みたけ海うみが下手へた投なげで勝ち越かちこしました。

▽正代しょうだいに大関おおぜき 朝あさ乃山やまは、正代しょうだいが押し倒おしたおしで勝かって2敗はいを守まもりました。朝あさ乃山やまは4敗はい目めです。

▽大関おおぜき 貴き景勝けいしょうに翔しょう猿さるは、貴き景勝けいしょうがはたき込こみで勝かって3敗はいを守まもりました。翔しょう猿さるは3敗はいに後退こうたいしました。

秋場所あきばしょは14日にち目めを終おえて優勝ゆうしょう争あらそいは2敗はいの正代しょうだいと、3敗はいの貴き景勝けいしょう、翔しょう猿さるの3人にんに絞しぼられました。

正代しょうだいの大関おおぜき昇進しょうしん 千秋楽せんしゅうらくに話し合はなしあいへ

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの審判しんぱん部ぶは、14日にち目めの26日にち、12勝しょう目めを挙あげて単独たんどくトップに立たった関脇せきわけ 正代しょうだいの大関おおぜき昇進しょうしんについて、27日にちの千秋楽せんしゅうらくに話し合はなしあうことになりました。

これは26日にち、幕内まくうち後半こうはんの審判しんぱん長ちょうを務つとめた高田たかだ川がわ親方おやかたが報道陣ほうどうじんの取材しゅざいに対にたいして明あきらかにしました。

高田たかだ川がわ親方おやかたは、14日にち目めに2敗はいを守まもって単独たんどくトップに立たった正代しょうだいの相撲すもうについて「迷まよいなく真っ向まっこう勝負しょうぶで、小しょう細工ざいくなく好感こうかんが持もてる。いい相撲すもうを取とっている」と高たかく評価ひょうかしました。

そのうえで、場所ばしょ後ごの大関おおぜき昇進しょうしんについて「あしたの判断はんだんになる。あしたの相撲すもうを見みてからの判断はんだんだ」と話はなし、27日にちの千秋楽せんしゅうらくに審判しんぱん部ぶで話し合はなしあうことを明あきらかにしました。

正代しょうだいは27日にち、3敗はいの新しん入幕にゅうまく 翔しょう猿さるとの対戦たいせんが組くまれ、勝かてば初はじめての優勝ゆうしょうが決きまります。

八角はっかく理事りじ長ちょう「正代しょうだい 勝かち方かたがすばらしい」

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの八角はっかく理事りじ長ちょうは、関脇せきわけ 正代しょうだいが大関おおぜき 朝あさ乃山やまを破やぶった一番いちばんについて、「正代しょうだいが馬力ばりき勝がちした。朝あさ乃山やまも悪わるい立ち合たちあいではなかったが正代しょうだいの馬力ばりきで体からだが浮ういてしまった。きょうは正代しょうだいを褒ほめるべきだ」と話はなしました。

そのうえで正代しょうだいが2日にち連続れんぞくで大関おおぜきを破やぶり、今こん場所ばしょここまで12勝しょうを挙あげていることについて「立派りっぱですね、勝かち方かたがすばらしい。横綱よこづな2人にんが休やすんでいる中なかでだが立派りっぱ、内容ないようがいい」と高たかく評価ひょうかしていました。

十じゅう両りょう優勝ゆうしょうは千代ちよの国くに

大だい相撲すもう秋場所あきばしょの十じゅう両りょうは、千代ちよの国くにが勝かって1敗はいを守まもり27日にちの千秋楽せんしゅうらくを待またずに3回かい目めの十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを決きめました。

秋場所あきばしょの十じゅう両りょうは、25日にちの13日にち目めを終おえて千代ちよの国こくがただ1人にん1敗はい、3敗はいで明あきら瀬山せやまが追おう展開てんかいでした。

千代ちよの国くには14日にち目めの26日にち、若わか元もと春はるに突き落つきおとしで勝かって1敗はいを守まもり、千秋楽せんしゅうらくを待またずに3回かい目めの十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを決きめました。

千代ちよの国くには三重みえ県けん伊賀いが市し出身しゅっしんの30歳さい。

九重ここのえ部屋へやに入門にゅうもんして平成へいせい18年ねんの夏場なつば所しょで初はつ土俵どひょうを踏ふみ、平成へいせい24年ねんの初はつ場所ばしょで新しん入幕にゅうまくを果はたしました。

突つき押おしを中心ちゅうしんとした激はげしい相撲すもうが持ち味もちあじで平成へいせい29年ねんの夏場なつば所しょには、東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとうまで番付ばんづけを上あげましたが去年きょねんの初はつ場所ばしょ中ちゅうに左ひだりひざのじん帯じんたいを痛いためました。

その後そのご、手術しゅじゅつをして4場所ばしょ連続れんぞくで休場きゅうじょうし幕下まくしたに陥落かんらくしていました。

ことし7月つき場所ばしょで幕下まくした優勝ゆうしょうを果はたし十じゅう両りょうに復帰ふっきして迎むかえた今こん場所ばしょは、持ち味もちあじの突つき押おしで相手あいてを圧倒あっとうする相撲すもうを見みせて白星しろぼしを重かさね、5日にち目めから10連勝れんしょうで十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを決きめました。

千代ちよの国くには「ちょっと緊張きんちょうしたが集中しゅうちゅうできていたのでよかった。素直すなおにうれしい。今こん場所ばしょは気負きおわずに頑張がんばれている。あと1日にちあるので、しっかり取とりきることを考かんがえたい」と話はなしていました。

力士りきしの談話だんわ

足首あしくびのけがのため7日にち目めまで休場きゅうじょうしたものの中日ちゅうにちからの途中とちゅう出場しゅつじょうで3勝しょう目めをあげた石浦いしうらは「足首あしくびは日に日ひにひによくなっています。まずはけがを悪化あっかさせないことに集中しゅうちゅうし、勝かっても負まけてもいい相撲すもうを取とりたい。健康けんこうな体からだで幕内まくうちの土俵どひょうに上あがれていることに感謝かんしゃの気持きもちが大おおきくなりました」と話はなしていました。

9勝しょう目めを挙あげて初はつのふた桁けた白星しろぼしまであと1勝しょうとした琴きん勝かち峰ほうは「立ち合たちあいから落ち着おちついて攻せめられたと思おもう。まだあと一いち番ばんあるので気きを抜ぬかずに頑張がんばりたい」と話はなしていました。

勝かって7勝しょう7敗はいとした新しん入幕にゅうまくの豊昇ほうしょう龍りゅうは「何なにとしても勝かちたかった。諦あきらめないであと一番いちばん、しっかり自分じぶんの相撲すもうをとって頑張がんばります」と話はなし、27日にちの千秋楽せんしゅうらくでの勝ち越かちこしに向むけ意気込いきごんでいました。

大関おおぜき経験けいけん者しゃの高安たかやすは9勝しょう目めを挙あげ「調子ちょうしがよくなっている。3連敗れんぱいもしたけれど立て直たてなおせた。負まけた相撲すもうはバタバタしていたので、腰こしを落おとして相撲すもうを取とれているのはいいと思おもう」と冷静れいせいに振り返ふりかえっていました。

4敗はい目めを喫きっして優勝ゆうしょう争あらそいから脱落だつらくした阿武あぶ咲さきは「あと一いち歩ほ、足あしが出でなかったです。優勝ゆうしょう争あらそいは意識いしきしていなかったけれど脱落だつらくと聞きくと残念ざんねんです」と悔くやしそうに話はなし「土俵どひょうに上あがれることに感謝かんしゃして一番いちばん、一番いちばん、取とっているので、勝かっても負まけても思い切おもいきってやってきた。残のこり一いち番ばんあるので、最後さいごまで自分じぶんの相撲すもうに専念せんねんしたい」と気持きもちを切り替きりかえようとしている様子ようすでした。

阿武あぶ咲さきを退しりぞけた隆たかしの勝かちは「土俵際どひょうぎわはギリギリだったが落ち着おちついて足あしを運はこべたと思おもう」と振り返ふりかえっていました。

10日にち目めから3日間にちかん休場きゅうじょうしたものの26日にちに勝ち越かちこしを決きめた霧きり馬山まやまは「再さい出場しゅつじょうしたかいがあったか」と聞きかれ「そうですね。勝ち越かちこせてうれしい」とほっとした様子ようすでした。

敗やぶれて4敗はいに後退こうたいし、優勝ゆうしょうの可能かのう性せいがなくなった若わか隆景たかかげは「思い切おもいきって攻せめようと思おもったけれど中途半端ちゅうとはんぱになってしまった。優勝ゆうしょう争あらそいの意識いしきは特とくになかった。あしたまた一番いちばんあるんで、そこに気持きもちを持もっていきたい」と話はなしていました。

若わか隆景たかかげに勝かって勝ち越かちこしを決きめた関脇せきわけ 御嶽みたけ海うみは、8勝しょう6敗はいという成績せいせきに「もの足たりない部分ぶぶんはありますが、しっかり勝ち越かちこせたのはよかったと思おもう。しっかり最後さいごまで取とりきって、やるだけですね」と喜よろこびも半なかばという表情ひょうじょうでした。

2敗はいを守まもり単独たんどくトップに立たった関脇せきわけ 正代しょうだいは大関おおぜき 朝あさ乃山やまに完勝かんしょうした相撲すもうについて「すごく立ち合たちあいがよかったと思おもいます。思い切おもいきり当あたれて足あしも踏み込ふみこめたので、そのあとも休やすまずに出でるのを意識いしきした」と満足まんぞくげでした。

そのうえで、優勝ゆうしょう争あらそいについて「今回こんかいはメンタル的てきにも余裕よゆうというか、気持きもちの持もっていきかたが分わかってきた。あしたで終おわりなので、思い切おもいきり相撲すもうが取とれればそれでいいと思おもいます」と落ち着おちついて27日にちを見据みすえていました。

正代しょうだいに敗やぶれた朝あさ乃山やまは「正代しょうだい関せきのほうが強つよかったっていうことじゃないですか。圧力あつりょくに負まけたと思おもう。相手あいてはトップで走はしっていますし自信じしんもあるのでは。メンタルでも負まけたかもしれない」と脱帽だつぼうしていました。

新しん入幕にゅうまくの翔しょう猿さるの初はつ挑戦ちょうせんを退しりぞけ、優勝ゆうしょうに望のぞみをつないだ大関おおぜき 貴き景勝けいしょうは「いつもどおり変かわらず反応はんのうにまかせて、集中しゅうちゅうしてやりきれれば結果けっかがついてくると思おもってやりました。あすは集中しゅうちゅうして、自分じぶんの持もっている力ちからを出し切だしきりたいと思おもいます」と静しずかに話はなしました。

敗やぶれたものの大関おおぜき相手あいてに健闘けんとうした翔しょう猿さるは「楽たのしくてしかたなかったです。きのうはわくわくして眠ねむれなかった。大関おおぜきは強つよかった。まだまだ稽古けいこが足たりないですね」と晴はれやかな表情ひょうじょうで話はなし、27日にちの千秋楽せんしゅうらくに向むけては「もともと優勝ゆうしょうを考かんがえてないので思い切おもいきりいきます」と話はなしていました。