この催しは、去年10月の台風19号で千曲川の堤防が決壊して大きな被害が出た長野市長沼地区の住民が決壊現場の近くで開き、別の地域に避難している人も含めおよそ400人が集まりました。
催しはメンバーの多くが被災した地元の太鼓グループが勇壮な音を響かせて始まりました。
続いて、住民の代表が「あの災害から1年。災害への不安があり、先の生活も見通せませんが、一歩一歩、前へ進みたい」とあいさつしました。
このあと、地区で亡くなった2人をはじめ、災害関連死も含め県内で亡くなった15人に黙とうをささげました。
そして、復旧した堤防に移動し、「二度と洪水が起きないように」とか、「がんばろう」などと思い思いのメッセージが書かれたカードがついた風船を、一斉に空へと飛ばしました。
地区では、被災した住民の暮らしや住まいの再建は道半ばで、参加者の中には、この1年の苦労を振り返って涙ぐむ人の姿も見られました。
参加した人は「たくさんの人の支援があったからこそここまでこれた」とか、「泣いてばかりはいられない、前へ進むしかない」などと話していました。