空気が
乾燥する
冬を
前に、
新型コロナウイルスの
飛まつの
広がりについて、
最新のスーパー
コンピューター「
富岳」を
使った
予測が
公表され、
乾燥によって
室内でウイルスがより
広がりやすく
なることが
分かりました。
神戸市に
ある理化学研究所などの
研究チームは、「
富岳」を
使って
新型コロナウイルスの
飛まつの
広がりを
分析していて、
今回は
湿度の
違いなどによる
予測が
公表されました。
それによりますと、オフィス内を想定し1.8メートル先に座る向かいの人にかかる飛まつの数を予測した結果、湿度が90%の場合に比べ、湿度が30%まで乾燥すると飛まつが霧状に広がりやすくなり、かかる飛まつが3倍に上ることが分かりました。
研究チームは、部屋の加湿が感染防止に役立つことが裏付けられたとしています。
また、飲食店で複数での食事を想定した予測では、正面に座った人より隣に座った人のほうが、距離が近いためかかる飛まつが5倍に上り、最も感染リスクが高いとしています。
さらに、多くの人が声をそろえて歌う合唱についての予測では、全員が大声を出すことで気流が生まれ、前の列の人のリスクがかなり高い状態になるとしたうえで、人と人との間隔を空けたりマウスガードを付けたりすれば、リスクの低減に効果があるとしています。
研究チームは、今後、食事の際のエアコンによる風の影響やリスクについても予測することにしていて、引き続き感染症に対応した生活の在り方を提言したいとしています。