地球温暖化対策を
求める若者たちの
運動を
世界的に
広げた16
歳、グレタ・トゥーンベリ
さんがスペインで
開かれている
国連の
会議、COP25で
発展途上国の
若者たちと
記者会見を
行い、
温暖化の
影響で
途上国ではすでに
深刻な
被害が
広がっているとして、
対策の
強化を
呼びかけました。スウェーデンの16
歳、グレタ・トゥーンベリ
さんは
9日、スペインで
開かれているCOP25の
会場を
訪れ、
世界各国で
温暖化対策を
求める運動に
参加している
若者たちとともに
記者会見を
行いました。
記者会見に多くのメディアが駆けつける中、冒頭、グレタさんは「きょうは、私は話しません。メディアの関心を生かすことが自分の責任だと思っています。途上国では、すでに温暖化によって多くの人が犠牲になっています。きょうの会見の機会を彼らに譲りたい」と述べて、一緒に記者会見に臨んだ発展途上国の若者の声に耳を傾けるよう訴えました。
このあとマーシャル諸島の男性が、自分の国では海抜が2メートルしかないところが多く、海面水位の上昇で多くの人が住まいを追われているとしたうえで、「私たちの国に何が起きようとしているのか知ってほしい」と訴えました。
また、アフリカ東部のウガンダから来た22歳の女性は「あとどれくらいの命が失われれば行動を起こすのか。温室効果ガスをほとんど出していない私たちからすると、温暖化は環境における人種差別だ」と述べ、先進国が排出する温室効果ガスで途上国が深刻な被害を受けているとして、先進国に対策の強化を呼びかけました。
COP25は10日から日本の小泉環境大臣も参加して、閣僚級の会合が始まり、各国がこうした若者たちの声にどう応えるか注目されます。