中国の
新疆ウイグル自治区で
大勢のウイグル
族が
不当に
拘束されているとされる
問題に
抗議するため、
香港で
集会が
開かれ、
大勢の
市民が
中国政府に
人権状況の
改善を
訴えました。

中国の新疆ウイグル自治区ではイスラム教徒のウイグル族が大勢、当局の施設に不当に拘束されて思想教育を強制されているとされ、アメリカをはじめとした国際社会から批判の声が上がっています。
政府や警察への抗議活動が半年余り続く香港では、この問題に抗議するための集会が22日午後、学生団体の主催で香港島のセントラル地区で開かれ、市民およそ千人が参加しました。
参加者らは「きょうの新疆はあすの香港だ」とか、「ウイグル族とともに立ち上がろう」と声を上げるなどして、中国政府に人権状況の改善を訴えました。
20代の女性は「香港が中国大陸のようになりそうで怖くて心配です。ウイグル族の人たちと共に自由のために闘っていきたい」と話していました。

集会は、警察の許可が出ていましたが、広場に掲げられた中国の国旗が外されたのをきっかけに、参加者と警察が衝突する場面もありました。
一方、中国政府は、教育や職業訓練を通じて、過激な思想の影響を受けた人が正常な生活に戻るのを助けているのであり、治安は改善していると主張し、アメリカなどの批判は内政干渉だと強く反発しています。