Actualités japonaises: “強制的な連れ出しは違法” 自立支援業者に賠償命令東京地裁

“強制きょうせい的てきな連れ出つれだしは違法いほう” 自立じりつ支援しえん業者ぎょうしゃに賠償ばいしょう命令めいれい東京とうきょう地裁ちさい

Dec 26, 2019 18:12

Furigana

ひきこもりの人ひとの自立じりつを支援しえんする業者ぎょうしゃに強制きょうせい的てきに自宅じたくから連れ出つれだされて寮りょう生活せいかつをさせられ、精神せいしん的てきに苦痛くつうを受うけたと30代だいの女性じょせいが訴うったえた裁判さいばんで、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは「本人ほんにんの意思いしを確認かくにんせずに連れ出つれだしたのは違法いほうだ」として業者ぎょうしゃに500万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを命めいじる判決はんけつを言い渡いいわたしました。関東かんとう地方ちほうに住すむ30代だいの女性じょせいは４よん年ねん前まえ、母親ははおやから依頼いらいを受うけた業者ぎょうしゃの職員しょくいんによって強制きょうせい的てきに自宅じたくから連れ出つれだされ、寮りょう生活せいかつで行動こうどうの自由じゆうを奪うばわれて精神せいしん的てきな苦痛くつうを受うけたとして、東京とうきょう調布ちょうふ市しの「エリクシルアーツ」に対にたいして、母親ははおやとともに賠償ばいしょうを求もとめました。

26日にちの判決はんけつで、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょの飛ひ澤さわ知行ともゆき裁判さいばん長ちょうは「業者ぎょうしゃは事前じぜんに家族かぞくからの聞き取ききとりは行おこなったものの、女性じょせい本人ほんにんに意思いしを確認かくにんしないまま、自立じりつ支援しえんの計画けいかくを立たてた。特段とくだんの緊急きんきゅう性せいもないのに女性じょせいが住すむマンションの玄関げんかんドアのチェーンを破壊はかいして立ち入たちいり、携帯けいたい電話でんわや現金げんきんを預あずかった状態じょうたいで寮りょうで生活せいかつさせるなど女性じょせいの行動こうどうの自由じゆうを害がいする違法いほうな行為こういがあった」と指摘してきして、業者ぎょうしゃに対にたいして500万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを命めいじました。

訴うったえていた女性じょせいは判決はんけつの後のちに会見かいけんを開ひらき、「私わたしはアルバイトもできていて引ひきこもりではありませんが、親おやがひきこもりだと思おもって業者ぎょうしゃと契約けいやくするだけで本人ほんにんの意思いしすら確認かくにんしないまま外そとに連れ出つれだすのは非常ひじょうに恐おそろしい人権じんけん侵害しんがいだと思おもいます」と話はなしました。

代理人だいりにんを務つとめた望月もちづき宣せん武ぶ弁護士べんごしは「多おおくの業者ぎょうしゃが事前じぜんに本人ほんにんの意思いしを確認かくにんせずに不意打ふいうちで連れ出つれだし行為こういを行おこなっているのが現状げんじょうで、その点てんを是正ぜせいするよう求もとめる判断はんだんが出でた意義いぎは大おおきい」と話はなしています。