Actualités japonaises: 教員の勤務時間タイムカードなど客観的な把握は５割未満

教員きょういんの勤務きんむ時間じかんタイムカードなど客観きゃっかん的てきな把握はあくは５ご割わり未満みまん

Dec 30, 2019 04:12

Furigana

教員きょういんの長時間ちょうじかん労働ろうどうが問題もんだいとなる中なか、タイムカードなどで勤務きんむ時間じかんを客観きゃっかん的てきに把握はあくしている市区しく町村ちょうそんは５ご割わり未満みまんで、依然いぜんとして自治体じちたい間かんの取り組とりくみに差さが大おおきいことが文部もんぶ科学かがく省しょうの調しらべでわかりました。この調査ちょうさは教員きょういんの働はたらき方かた改革かいかくの実態じったいを知しるため、文部もんぶ科学かがく省しょうが全国ぜんこく1788のすべての教育きょういく委員いいん会かいに行おこないました。

その結果けっか、ことし７月しちがつ１いち日にちの時点じてんで、ＩＣあいし-カードやタイムカードなどで勤務きんむ時間じかんを客観きゃっかん的てきに把握はあくしている市区しく町村ちょうそんは816、率りつにして47.4％でした。

群馬ぐんま県けんは97.1％、山口やまぐち県けんは94.7％などと、９きゅう割わりを超こえるところがある一方いっぽうで、三重みえ県けんは6.9％、鳥取とっとり県けんは5.3％と１いち割わりに満みたないところもありました。

国くにはことし１月いちがつ、残業ざんぎょう時間じかんの上限じょうげんを月つき45時間じかんとするガイドラインを示しめしていますが、調査ちょうさ結果けっかからは自治体じちたい間かんで取り組とりくみに差さが大おおきいことが浮き彫うきぼりとなりました。

さらに、勤務きんむ時間じかんを減へらすための具体ぐたい的てきな業務ぎょうむの見直みなおしについては、市区しく町村ちょうそんの場合ばあい、部ぶ活動かつどうへの外部がいぶ人材じんざいの活用かつようは65.2％に上のぼった一方いっぽうで、勤務きんむ時間じかん外がいに留守番るすばん電話でんわなどを活用かつようしている割合わりあいは24.9％にとどまりました。

専門せんもん家か「ただ働はたらきに甘あまえる意識いしきが背景はいけいに」

教員きょういんの働はたらき方かたに詳くわしい名古屋なごや大学だいがくの内田うちだ良りょう准じゅん教授きょうじゅは「民間みんかんであれば当たり前あたりまえのタイムカードの活用かつようが学校がっこうでは依然いぜんとして進すすんでいないことが明あきらかになっている。背景はいけいには、教員きょういんの善意ぜんいによるただ働はたらきに甘あまえる社会しゃかい全体ぜんたいの意識いしきがある。実態じったいの把握はあくを進すすめるとともに意識いしきを変かえる必要ひつようがある」と話はなしています。