アメリカ軍がイランの
精鋭部隊の
司令官を
殺害し、
両国の
衝突への
懸念が
高まる中、イギリス
政府は
ペルシャ湾のホルムズ
海峡を
航行するイギリスの
船舶を
海軍が
護衛することを
決めました。イラン
周辺では、
アメリカ軍がイランの
精鋭部隊、
革命防衛隊のソレイマニ
司令官を
殺害したことを
受けて、アメリカとイランによる
衝突への
懸念が
高まっています。
こうした中、イギリスのウォレス国防相は4日、声明を発表し「海軍の艦艇2隻に対し、ペルシャ湾のホルムズ海峡を航行するわれわれの船舶を護衛する準備を進めるよう指示した」として、ホルムズ海峡を航行するイギリス船籍の船舶を海軍が護衛することを明らかにしました。
イギリスは去年の夏、自国のタンカーがイランに拿捕(だほ)され、緊張が高まった際にも海軍の艦艇が船舶の護衛に当たりました。
また、ウォレス国防相はアメリカのエスパー国防長官と3日に意見を交わした際、すべての当事者が事態の沈静化に努めるよう求めたとしました。
その一方で、イラクに駐留するアメリカ軍はこの数か月間、イランの攻撃を繰り返し受け、その中心を担っていたのがソレイマニ司令官だったとして、「アメリカは自国民を危険にさらす勢力に対し、国際法のもとで自衛する権利がある」として、今回のアメリカによる攻撃に一定の理解を示しました。