日産自動車の
元会長のカルロス・ゴーン
被告が
中東のレバノンに
出国した
問題で
東京地方検察庁が
裁判所の
令状に
基づいて
弁護団の
都内の
事務所で
保管されていたゴーン
元会長の
パスポート3通を
差し押さえたことが
関係者への
取材でわかりました。
東京地検は
警察などと
連携し、
元会長が
出国した
経緯について
実態解明を
進める方針です。
海外への
渡航が
禁じられていた
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告(65)は
先月30
日、
中東のレバノンに
入国し、
東京地方検察庁などは
不正な
手段で
出国したとして
出入国管理法違反の
疑いで
捜査しています。
東京地検はゴーン元会長が使っていた携帯電話の通話記録やパソコンのほか、弁護団が保管しているパスポートなどの任意提出を求めていましたが、5日、裁判所の令状に基づいて弁護団の都内の事務所で保管されていた元会長のフランス・レバノン・ブラジルのパスポート3通を差し押さえたことが関係者への取材でわかりました。
検察からパスポートの任意提出を求められたことについて4日、弁護団の1人の弘中惇一郎弁護士は元会長本人の承諾を得なければ提出できないという考えを示していました。
東京地検はパスポートに記載された出入国の記録などを分析するとともに、警察と連携して捜査を進め、元会長が出国した経緯の実態解明を進める方針です。
NHKの取材に対し弁護団の1人は「きのう、パスポートの任意提出を断ったが、きょう、検察が令状を持ってきたため差し押さえに応じた」と話しています。