Actualités japonaises: 米軍のイラク撤退を示唆する書簡流出国防長官は撤退否定

米べい軍ぐんのイラク撤退てったいを示唆しさする書簡しょかん流出りゅうしゅつ国防こくぼう長官ちょうかんは撤退てったい否定ひてい

Jan 7, 2020 11:01

Furigana

イランがアメリカ軍ぐんによる司令しれい官かん殺害さつがいへの報復ほうふくを繰り返くりかえし警告けいこくするなか、アメリカ軍ぐんがイラクに宛あてて部隊ぶたいの撤退てったいを示唆しさする内容ないようの書簡しょかんが流出りゅうしゅつしました。エスパー国防こくぼう長官ちょうかんは撤退てったいを否定ひていしていますが、イラン、そしてイラクも撤退てったいを求もとめていて、今後こんごのアメリカ軍ぐんの動向どうこうも焦点しょうてんとなりそうです。

アメリカの複数ふくすうのメディアは６ろく日にち、アメリカ軍ぐんがイランの隣国りんごくのイラクに宛あてて、イラク国内こくないに展開てんかいする部隊ぶたいの撤退てったいの準備じゅんびを進すすめると伝つたえたとする書簡しょかんの内容ないようを伝つたえました。

書簡しょかんではイラクの議会ぎかいが５ご日にちに、アメリカ軍ぐんなどの即時そくじ撤退てったいを求もとめる決議けつぎを可決かけつしたことを踏ふまえ「イラクの主権しゅけん者しゃの決断けつだんに敬意けいいを表ひょうする」としたうえで、国外こくがいに安全あんぜんに退去たいきょするため、今後こんご数すう日にちから数すう週間しゅうかんをかけて軍ぐんを再さい配置はいちするとして、撤退てったいを強つよく示唆しさしています。

これを受うけてエスパー国防こくぼう長官ちょうかんは急きゅうきょ記者きしゃ会見かいけんし「撤退てったいという決定けっていは何なにもしていない」と述のべて、書簡しょかんの内容ないようを強つよく否定ひていしました。

さらに、アメリカ軍ぐん制服せいふく組ぐみトップのミリー統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶ議長ぎちょうは、書簡しょかんは下書したがきだとしたうえで「稚拙ちせつな文章ぶんしょうだが、撤退てったいは計画けいかくしていない」と釈明しゃくめいしました。

そのうえで「実際じっさいは中東ちゅうとうへの部隊ぶたいの増派ぞうはでイラク国内こくないでの移動いどうが活発かっぱつ化かすることを伝つたえようとした」としています。

ただ、イラクのアブドルマハディ暫定ざんてい首相しゅしょうは６ろく日にち、アメリカに対にたいしイランとの衝突しょうとつの回避かいひに向むけて、部隊ぶたいの撤退てったいへの協力きょうりょくを要請ようせいしていて、イランも周辺しゅうへん地域ちいきからのアメリカ軍ぐんの撤退てったいを要求ようきゅうしています。

イランのメディアは最高さいこう指導しどう者しゃハメネイ師しの外交がいこう顧問こもんが６ろく日にち、「アメリカがこの地域ちいきを離はなれるなら被害ひがいは少すくなくなるが、そうでなければ一帯いったいはベトナムの時ときよりも泥沼どろぬま化かするだろう」と述のべたと伝つたえていて、今後こんごのアメリカ軍ぐんの動向どうこうも焦点しょうてんとなりそうです。