長野県軽井沢町で
大学生など15
人が
死亡した
スキーツアーの
バス事故から15
日で
4年になります。
事故現場には
朝早くから
遺族などが
訪れて
犠牲者を
悼んでいます。
平成28
年1月15
日の
未明、
長野県軽井沢町でスキーツアーの
バスが
センターラインを
越えて
道路脇に
転落し、
大学生など15
人が
死亡、26
人がけがをしました。
事故から4年となる15日、事故現場の近くの慰霊碑には雪が降り積もる中、朝から遺族などが訪れ花を手向けて犠牲者を悼んでいます。
事故で当時、大学1年生だった息子の陸人さん(当時19)を亡くした大谷慶彦さんは「この現場に来るたびに息子を亡くしたことを思い出して苦しい気持ちになります。国などには二度とこういう事故がないよう取り組んでほしいです」と話していました。
また午前5時前に訪れたバスを運行していた東京の会社の高橋美作社長は「亡くなった皆様のご冥福を改めて心よりお祈り申し上げます。ご遺族の皆様、関係者の皆様にも改めておわび申し上げます」と述べ、頭を下げました。
午前8時半ごろには長野県軽井沢町の藤巻進町長など町の関係者が事故現場近くの慰霊碑を訪れ、花を手向けました。
藤巻町長は「事故から4年がたちましたが、遺族の方々にとっては何年たっても失われた命の悲しみは変わらないものだと思います。15人の命が失われた事故が二度と起きないよう教訓として風化しないようにしていきたいです」と話していました。
この事故では高橋社長と運行管理担当の元社員が重大な事故を起こす可能性があると予測できたのに、大型バスの運転に不慣れな運転手への指導を怠ったとして業務上過失致死傷の疑いで書類送検され、長野地方検察庁が起訴するかどうか、今も捜査を続けています。
事故を受けて、バス会社への監査体制が強化され罰則も厳しくなりましたが、監査や巡回を行う人員が足りない状態が続いています。また事故の遺族たちは監査の体制だけでなく免許制度の在り方なども含めて対策をより強化するよう国への要望を続けています。犠牲者を悼むとともにバスの安全をどうやって確保していくのか、改めて問われています。