第162
回芥川賞と
直木賞の
選考会が
東京で
開かれ、
芥川賞に
古川真人さんの「
背高泡立草」が
選ばれました。
直木賞は、
今も
選考が
続いています。
古川さん 4回目の候補での受賞
芥川賞の受賞が決まった古川真人さんは福岡市出身で横浜市在住の31歳。高校時代に所属していた文芸サークルで小説を書き始め、大学を中退してからは兄の家に同居して創作活動を続け、文芸雑誌の新人賞などに作品の投稿を続けてきました。
平成28年に発表したデビュー作の「縫わんばならん」が芥川賞の候補作となり、今回は4回目の候補での受賞となりました。
受賞作の「背高泡立草」は、20代の女性が母親や親戚とともに長崎県の島にある母方の実家に向かう場面から物語が始まります。誰も使わなくなった納屋の草刈りなどをする様子を方言を交えて描く中に、戦前や江戸時代を舞台にした別の物語が挿入され、島や家をめぐる歴史や記憶がひもとかれていきます。