IR=
統合型リゾート
施設をめぐる
汚職事件で、
秋元司衆議院議員に
賄賂が
渡される
前日に
国内に
不正に
持ち込まれたとされる
現金1500
万円は、
贈賄側の
中国企業の
元顧問らが
3人で
小分けにし、
香港から
複数の
航空機で
持ち込んでいたことが
関係者への
取材で
分かりました。
東京地検特捜部は、
多額の
現金の
持ち込みが
税関で
発覚しないようにしていたとみて
調べています。
IRなどを
担当する
内閣府の
副大臣だった
衆議院議員の
秋元司容疑者(48)は、
平成29
年9月の
衆議院の
解散日に
中国企業側から
現金300
万円の
賄賂を
受け取ったなどとして14
日、
収賄の
罪で
起訴された
ほか、
那覇市で
開かれたシンポジウムの
講演料などとして
合わせて350
万円相当の
賄賂の
提供を
受けたとして
再逮捕されました。
贈賄の疑いで再逮捕された中国企業の元顧問、紺野昌彦容疑者(48)らは、300万円の賄賂を渡す前日に現金1500万円を国内に不正に持ち込んだ罪にも問われていますが、この現金は紺野元顧問と知人2人が3人で小分けにし、香港から複数の航空機で成田空港や関西空港に持ち込んでいたことが関係者への取材で新たに分かりました。
現金は贈賄側の中国企業が用意し、日本に持ち込む前には香港などの複数の会社の口座を経由させ資金の出所を分かりにくくしていた疑いもあるということです。
東京地検特捜部は、IR参入のための政界工作を目的にした多額の現金の持ち込みが税関で発覚しないようにしていたとみて、詳しい経緯を調べているものとみられます。
弁護士によりますと、秋元議員は容疑を全面的に否認しているということです。