新型のコロナウイルスについて
国内で
確認された
患者の
治療に
当たっている
グループが
3人の
患者の
治療の
詳しい状況を
発表しました。
このうち肺炎だった
1人にはエイズの
発症を
抑える
薬も
投与したということで、
3人はいずれも
重症では
無いということです。
これは
東京・
新宿区に
ある国立国際医療研究センターの
グループが
日本感染症学会のホームページで
発表しました。
それによりますと国内で感染が確認され、センターで治療に当たっている3人のうち、2人は肺炎と診断され、1人は発熱やのどの痛みなどの症状で肺炎にはなっておらず、いずれも重症では無いということです。
このうち先月30日に肺炎と診断された中国人の患者について、海外で症状が改善する可能性が報告されたエイズの発症を抑える薬を投与したということです。
この患者は一時、軽い呼吸困難の症状が出ていましたが、今月3日には熱は37度まで下がり、けん怠感などは改善傾向で、呼吸も改善したということです。
また、ほかの2人についてはこの薬は投与せずに経過を見ているということです。
治療を行っている国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「症状の改善がエイズ発症を抑える薬の効果によるものなのかはまだ明らかでなくさらなる研究が必要になる」と話しています。