総理大臣主催の「
桜を
見る
会」をめぐり、
安倍総理大臣は
参議院本会議で、
招待者の
推薦に、みずから
意見を
言ったこともあったと
認めたうえで、
規模の
拡大を
招いたことは
反省すべきだとして、
招待者の
削減を
含め
見直しを
進める考えを
示しました。
この中で
安倍総理大臣は、
桜を
見る
会の
招待者の
選定について、「
内閣官房や
内閣府の
最終的な
取りまとめのプロセスには
一切関わっていない」としたうえで、「
取りまとめの
前提として、
長年の
慣行で
内閣官房から
官邸内や
与党にも
推薦依頼を
行っており、
私の
事務所も
これまで
推薦を
行ってきた」と
述べました。
そして「私の事務所では、後援会の関係者を含め、地域で活躍されるなど参加にふさわしいと思われる人をはじめ、幅広く参加希望者を募ってきたところだ。私自身も事務所から相談を受ければ、推薦者についての意見を言うこともあった」と述べ、招待者の推薦に、みずから意見を言ったこともあったと認めました。
そのうえで安倍総理大臣は「長年の慣行で行われてきたことだが、招待者の選定基準があいまいで、結果として数が膨れ上がってしまったのが実態だ。こうした運用を大いに反省し、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討するとともに、予算や招待人数も含めて、全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行うとしたところだ」と述べました。
また、前日夜に行われていた後援会の懇親会について、安倍総理大臣は、2013年以降は毎年開催し、会場は参加者の多くが宿泊するホテルとしていたことを明らかにしました。
一方、2015年は、会場のホテルと参加者の宿泊先が異なっていたことについて「事務的な手違いにより、会場が確保できないことが判明し、急きょ別のホテルに夕食会場を変更したとの事情があったと聞いている。ホテル側と相談し、1人当たり5000円という価格設定になったと承知しており、この夕食会も参加者が実費を支払い、後援会の収入や支出は一切ない」と述べました。
また安倍総理大臣は、懇親会の主催者はみずからの後援会だと説明し「各種の段取りは、私の事務所の職員がホテル側と相談を行っている。事務所に確認した結果、その過程でホテル側から明細書等の発行はなかったとのことだった。後援会としての収入・支出は一切ないことから政治資金収支報告書への記載は必要ないものと認識している」と述べました。