風疹の
患者数は、
今月11
日までの
1週間に
新たに139
人報告され、ことし
これまでの
患者は2032
人となりました。
患者が2000
人を
超えたのは
風疹が
大流行した
平成25
年以来で、
国立感染症研究所は、
女性は
妊娠の
前に
2度ワクチンを
接種しておく
ほか、
流行の
中心となっている30
代から50
代の
男性などにもワクチン
接種による
感染拡大の
防止を
呼びかけています。
風疹は、
発熱や
発疹などの
症状が
出るウイルス
性の
感染症で、
妊娠中の
女性が
感染すると
生まれてくる
赤ちゃんの
目や
耳、
心臓などに
障害が
起きる「
先天性風疹症候群」と
なるおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、今月11日までの1週間に全国の医療機関から報告された新たな風疹の患者は139人で、10週連続で100人を超えました。
これにより、ことしこれまでの患者は2032人となり、風疹が大流行した平成25年のあとの5年間ではじめて2000人を超えました。
全体の7割余りは首都圏の患者ですが、東海・近畿地方や福岡県など各地で患者が増加しています。
都道府県別では、東京都が前の週から54人増えて716人、千葉県が9人増えて294人、神奈川県が25人増えて275人、埼玉県が11人増えて138人、愛知県が2人増えて97人、大阪府が13人増えて83人、福岡県が15人増えて70人などとなっています。
また、男性の患者が1600人余りと女性の4.5倍になっていて、男性患者全体の8割を30代から50代が占めています。
一方、女性は20代が最も多く、患者は130人に上っています。
国立感染症研究所は、女性は妊娠の前に2度ワクチンを接種しておくほか、流行の中心となっている30代から50代の男性などにも、抗体があるか検査を行ったうえ、ワクチン接種による感染拡大の防止を呼びかけています。
厚生労働相「職場感染多く 対策検討」
根本厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、「職場で感染するケースも報告されており、30代から50代の男性の患者が多く、事業者側の協力を得ながら対策を進めることが必要だ。従業員が、抗体検査や予防接種のために医療機関の受診を希望した場合には、事業者側が勤務などに配慮するよう、都道府県の労働局などを通じて協力を求めたい。さらなる対策に向けて、感染状況や抗体検査の実施状況、それにワクチンの需給状況などを踏まえて、速やかに検討していきたい」と述べました。