おととしの
アメリカ大統領選挙の
際、フェイクニュース
などがツイッターで
拡散したのは、「ボット」と
呼ばれる
コンピュータープログラムによるところが
大きかったことがアメリカの
大学の
分析で
分かりました。
アメリカのインディアナ
大学の
研究グループは、
おととしの
大統領選挙の
前後に
信頼性の
低い情報源が
出したおよそ40
万の
記事や、こうした
記事を
広めた1400
万近いツイートを
分析した
結果を、
科学雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に
発表しました。
それによりますと、ツイッターのアカウントのうちで「ボット」とみられるものは全体のおよそ6%でしたが、信頼性が低い記事が拡散された際の31%に関わっていたということです。
また、ボットは投稿された数秒後には記事を拡散していたほか、多くのフォロワーを持つトランプ大統領のアカウントに言及し、拡散させていたケースもあったということです。
研究グループは、さらに分析を進めた結果、ボットとみられるアカウントの一部でも削除すればフェイクニュースの拡散をかなりの部分で防げることも分かったとしています。
インディアナ大学のフィリッポ・メンツァー教授は「コンピューターではなく人が投稿していることが証明できる仕組みの導入などによって、誤った情報の拡散が防げるのではないか」と指摘しています。