中国の
国営メディアは、
無人の
月面探査機「
嫦娥4号」が
3日午前、
月の
裏側への
着陸に
成功したと
伝えました。
月の
裏側に
探査機が
着陸した
例はなく、
今後、
アメリカやロシア
などとの
宇宙での
開発競争が
一層激しくなり
そうです。
中国は
先月8日、
無人の
月面探査機「
嫦娥4号」を
打ち上げ、
国営の
中国中央テレビは、
探査機が
日本時間の
3日午前11
時26
分、
月の
裏側に
着陸したと
伝えました。
中国は去年、別に打ち上げた衛星を使って探査機との通信を行っていて、中国中央テレビは「嫦娥4号」から月の裏側を撮影したとする画像も伝え、今後は搭載している探査車を走らせて月の表面の地質や資源などを調べるとしています。
月の探査をめぐっては、おととし、アメリカのトランプ大統領が、国際宇宙ステーションとは別に月の周回上に宇宙開発の拠点となる施設を新たに造るよう指示するなど、再び重要性が高まっています。
一方で、月は常に同じ面を地球に向けていて地球から見えない裏側は電波が直接届かないため地球との通信が難しく、これまで探査機の着陸を成功させた例はありません。
中国政府は2030年までに世界の宇宙開発をリードする「宇宙強国」の仲間入りを果たすという目標を掲げていて、アメリカやロシアなどとの宇宙での開発競争が一層激しくなりそうです。