テニス全豪オープンぜんごうお-ぷん 大坂おおさかなおみが初はつ優勝ゆうしょう

大坂おおさか選手せんしゅは第だい１いちセット、今こんシーズン初はじめて対戦たいせんする左利ひだりききの相手あいてが繰り出くりだす高速こうそくサーブに対応たいおうし、深ふかいリターンでポイントを重かさね、タイブレークの末すえ、７なな－６ろくで取とりました。第だい２にセットは互たがいのサービスゲームをブレークし合あう展開てんかいとなりましたが大坂おおさか選手せんしゅが５ご－３さんとリードして第だい９きゅうゲームではマッチポイントを握にぎりました。

しかしここでクビトバ選手せんしゅに５ごポイントを連続れんぞくで奪うばわれてこのゲームを落おとし、流ながれを失うしなって、このセットを５ご－７ななで奪うばわれました。最終さいしゅうの第だい３さんセットで、大坂おおさか選手せんしゅは相手あいてを上回うわまわる精度せいどの高たかいストロークでミスを誘さそい、再ふたたび流ながれを引き寄ひきよせて６ろく－４よんで取とりました。

大坂おおさか選手せんしゅはセットカウント２に対たい１いちで勝かって優勝ゆうしょうし、去年きょねんの全米ぜんべいオープンに続つづく四よん大だい大会たいかい２に大会たいかい連続れんぞく２に回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたしました。

四よん大だい大会たいかいの連覇れんぱは2014年ねんから15年ねんにかけて４よん連覇れんぱした元もと世界せかい女王じょおう、セリーナ・ウィリアムズ選手せんしゅ以来いらいです。

大坂おおさか選手せんしゅは大会たいかい後ごの世界せかいランキングで、男女だんじょを通をつうじてシングルスでアジア初はつとなる１いち位いになることが確定かくていしました。

大坂おおさか 穏おだやかな笑えみでスピーチ

大坂おおさかなおみ選手せんしゅは表彰ひょうしょう式しきで2014年ねん大会たいかいのチャンピオンで中国ちゅうごくの李り娜さんから優勝ゆうしょうカップを受け取うけとりました。

大坂おおさか選手せんしゅは、この後のちのスピーチで「皆みなさんこんにちは。人前ひとまえでしゃべるのは苦手にがてなのでなんとかスピーチを乗り切のりきりたいです。まず、ペトラ、ずっと対戦たいせんしたいと思おもっていました。あなたは大変たいへんなことを乗り越のりこえて来きましたよね。あなたとあなたのチームにおめでとうと伝つたえたいです。四大しだい大会たいかいの決勝けっしょうで戦たたかえたことを光栄こうえいに思おもいます」と強盗ごうとうに襲おそわれて負おった左ひだり手首てくびのけがを乗り越のりこえて復帰ふっきし、今こん大会たいかいの決勝けっしょうで初はじめて対戦たいせんしたペトラ・クビトバ選手せんしゅに祝辞しゅくじを送おくりました。

そして「ファンの皆みなさん、ずっと暑あつくて大変たいへんな中なか、応援おうえんに来きてくれて感謝かんしゃしています。暑あつい中なか、走り回はしりまわってくれたボールキッズの皆みなさん、ボランティアの皆みなさんにもありがとう。そして私わたしのチーム、あなたたちがいなければ２に週間しゅうかんを乗り越のりこえられませんでした。チームとして皆みなさんといることにも感謝かんしゃします。皆みなさん、とにかく本当ほんとうにありがとうございました。この決勝けっしょうでプレーできたことを光栄こうえいに思おもいます」と時々ときどき、穏おだやかな笑えみを浮うかべながらスピーチしました。

大坂おおさかの父親ちちおや「本当ほんとうの強つよさを証明しょうめいできた」

大坂おおさか選手せんしゅの父親ちちおやのレオナール・フランソワさんは、試合しあい後ご、会場かいじょうで「去年きょねんの全米ぜんべいオープンよりも、全豪オープンぜんごうお-ぷんの優勝ゆうしょうのほうがうれしいかもしれない。１いち回かい目めの優勝ゆうしょうの時ときはナオミの力ちからをみんなが信しんじていなかったかもしれないけれど、２に回かい目めの四よん大だい大会たいかい優勝ゆうしょうで本当ほんとうの強つよさを証明しょうめいできた」とうれしそうに話はなしていました。

大坂おおさかの祖父そふ「よくやったといいたい。おめでとう」

大坂おおさかなおみ選手せんしゅの祖父そふで、北海道ほっかいどう根室ねむろ市しの大坂おおさか鉄夫てつおさん（74）は試合しあいのあと、根室ねむろ市し役所やくしょで会見かいけんし「うれしくて興奮こうふんしている」と孫まごの快挙かいきょを喜よろこびました。

鉄夫てつおさんは大坂おおさか選手せんしゅの試合しあいを自宅じたくでテレビ観戦かんせんしていたということで「誇ほこりに思おもえる。うれしくて実感じっかんがわかない。ひとりでコートの上うえで戦たたかってよくやったといいたい。おめでとう」と笑顔えがおを浮うかべながら話はなしていました。

そのうえで、「これからも自然しぜん体たいで頑張がんばってほしい」と今後こんごのさらなる活躍かつやくに期待きたいを寄よせていました。

また、鉄夫てつおさんが74歳さいの誕生たんじょう日びを迎むかえた今月こんげつ23日にちの準々じゅんじゅん決勝けっしょうの後のち、大坂おおさか選手せんしゅがテレビの中継ちゅうけいを通をつうじて「おじいちゃん誕生たんじょう日びおめでとう」と祝福しゅくふくのメッセージを寄よせたことについては「かわいいね。どのおじいちゃんでもそう感かんじると思おもうよ」とうれしそうに話はなしていました。

鉄夫てつおさんは、地元じもと漁協ぎょきょうの組合くみあい長ちょうも務つとめていて、「孫まごにどんなものをプレゼントしたいか」という質問しつもんに対にたいしては、「最近さいきんはダイエットしていて以前いぜんより食たべないんだけど、銀ぎんガレイをおくろうかな」と話はなしていました。

各国かっこくメディアも速報そくほう

テニスの全豪オープンぜんごうお-ぷんで大坂おおさかなおみ選手せんしゅが初はつ優勝ゆうしょうしたことについて、各国かっこくのメディアも速報そくほうで伝つたえました。

このうち、ロイター通信ろいた-つうしんは、「アジアで初はじめてとなる世界せかいランキング１いち位いの誕生たんじょうだ」と速報そくほうしました。フランスのＡＦＰえいえふぴ-通信つうしんは、「大坂おおさか選手せんしゅがクビトバ選手せんしゅを破やぶり、世界せかいランキングで新あらたな１いち位いになる」と伝つたえました。

ＡＰ通信えいぴ-つうしんは、「四よん大だい大会たいかいで、２に回かい続つづけて優勝ゆうしょうしたのは、セリーナ・ウィリアムズ選手せんしゅ以来いらいで、新あらたなスターの誕生たんじょうだ」とたたえました。そして去年きょねん９月くがつの全米ぜんべいオープンの決勝けっしょうでは、対戦たいせんしたセリーナ・ウィリアムズ選手せんしゅが審判しんぱんに暴言ぼうげんを浴あびせ、大おおきな論議ろんぎを呼よんだことに触ふれ、「今回こんかいはあの日ひのような混乱こんらんも論争ろんそうもない。スポットライトは彼女かのじょだけのものだ」と伝つたえました。

アメリカＣＮＮし-えぬえぬテレビの電子でんし版ばんは、大坂おおさか選手せんしゅのプレーを振り返ふりかえり、「大坂おおさか選手せんしゅが第だい２にセットを落おとしたとき、誰だれも彼女かのじょが優勝ゆうしょうするとは思おもわなかっただろうが、その後そのご、すばらしい回復かいふく力りょくで次々つぎつぎとハードルを克服こくふくしていった」と称賛しょうさんしたうえで、「今後こんご、彼女かのじょはさらに優勝ゆうしょうを重かさねていくだろう」と伝つたえています。

また、イギリスの公共こうきょう放送ほうそうＢＢＣび-び-し-は、大坂おおさか選手せんしゅが第だい２にセットをクビトバ選手せんしゅに奪うばわれたあと、再ふたたび、流ながれを引き寄ひきよせて勝利しょうりしたことについて、「驚異きょうい的てきな巻き返まきかえしだ」と伝つたえたうえで、「すばらしい選手せんしゅだ。世界せかいトップへの長ながい長ながい道みちのりを極きわめて短みじかい時間じかんで達成たっせいした驚おどろくべき21歳さい」とたたえました。

全豪オープンぜんごうお-ぷんのツイッターの公式こうしきアカウントでは、「大坂おおさか選手せんしゅはほんの１いち年ねん前まえは世界せかいランキングで72位いだったが今いまや１いち位いに上のぼりつめ、四よん大だい大会たいかいを２に回かい制覇せいはしている」と紹介しょうかいしています。

またＷＴＡ＝女子じょしテニス協会きょうかいは、26人にん目めのランキング１いち位いとなる大坂だいざか選手せんしゅが2014年ねんに初はじめてツアー大会たいかいに出場しゅつじょうしたときの様子ようすや、去年きょねん９月くがつの全米ぜんべいオープンで元もと世界せかい女王じょおうのセリーナ・ウィリアムズ選手せんしゅを破やぶった試合しあいなどをホームページの特集とくしゅう記事きじで取り上とりあげています。

大坂おおさかなおみとは

大坂おおさかなおみ選手せんしゅは21歳さい。ハイチ出身しゅっしんの父ちちと日本人にっぽんじんの母ははを持もち、大阪おおさか市しで生うまれ、３さん歳さいからアメリカに移り住うつりすみました。2013年ねんにプロに転向てんこうし、身長しんちょう１いちメートル80センチの体格たいかくを生いかした時速じそく200キロ近ちかい高速こうそくサーブや力強ちからづよいストロークなどパワーテニスが持ち味もちあじです。

女子じょしツアーに本格ほんかく的てきに出場しゅつじょうし始はじめた2016年ねん、東京とうきょうでのツアー大会たいかいで準じゅん優勝ゆうしょうし、その年とし、女子じょしツアーで最優秀さいゆうしゅう新人しんじん賞しょうにあたる賞しょうに日本にっぽん女子じょしで初はじめて選えらばれるなど活躍かつやくが期待きたいされてきました。

去年きょねんは飛躍ひやくの１いち年ねんとなり、３月さんがつには四よん大だい大会たいかいに次つぐ格付かくづけの女子じょしツアーの大会たいかいで日本にっぽん選手せんしゅとして初はつの優勝ゆうしょうをつかみました。さらに四よん大だい大会たいかいでは、全豪オープンぜんごうお-ぷんで四よん大だい大会たいかい初はつのベスト16に入はいり、全米ぜんべいオープンでは日本にっぽん選手せんしゅとして初はじめてシングルスでの優勝ゆうしょうを果はたしました。

四よん大だい大会たいかいと日本にっぽん選手せんしゅ

テニスの四よん大だい大会たいかいは全豪オープンぜんごうお-ぷん、全ぜん仏ふつオープン、ウィンブルドン選手権せんしゅけん、それに全米ぜんべいオープンの４よっつを指さします。

四よん大だい大会たいかいのシングルスで、日本にっぽん選手せんしゅは戦前せんぜんに活躍かつやくした時期じきがあり、1918年ねん、熊谷くまがい一弥かずやさんが全米ぜんべいオープンでベスト４よんに入はいり1920年ねんには清水しみず善よし造みやつこさんがウィンブルドン選手権せんしゅけんで1931年ねんから1933年ねんにかけては佐藤さとう次郎じろうさんが全ぜん仏ふつオープン、全豪オープンぜんごうお-ぷん、それにウィンブルドンで合あわせて５ご回かい、ベスト４よんに進出しんしゅつしました。

このあと、日本にっぽん選手せんしゅがベスト４よんに届とどかない時期じきが続つづきましたが、1973年ねんの全豪オープンぜんごうお-ぷんで沢松さわまつ和子かずこさんが女子じょしシングルスでベスト４よん入いりすると、伊達だて公子きみこさんが1994年ねんの全豪オープンぜんごうお-ぷん、1995年ねんの全ぜん仏ふつオープン、それに1996年ねんのウィンブルドン選手権せんしゅけんでベスト４よんに入はいりました。

このあと、錦織にしきおり圭けい選手せんしゅが2014年ねんの全米ぜんべいオープンで日本にっぽん選手せんしゅとして初はじめてシングルスの決勝けっしょうに進出しんしゅつし、準じゅん優勝ゆうしょうとなりました。錦織にしきおり選手せんしゅは2016年ねんと去年きょねんの全米ぜんべいオープンでもベスト４よん入いりしました。

そして、去年きょねんの全米ぜんべいオープンで大坂おおさか選手せんしゅが日本にっぽん選手せんしゅとして初はじめて四よん大だい大会たいかいのシングルスで優勝ゆうしょうしました。

大坂おおさかの四よん大だい大会たいかい

大坂おおさかなおみ選手せんしゅが四よん大だい大会たいかいの本戦ほんせんに初はじめて出場しゅつじょうしたのは2016年ねんの全豪オープンぜんごうお-ぷんです。当時とうじ18歳さいだった大坂おおさか選手せんしゅは予選よせんから５ご試合しあいを勝ち抜かちぬいて３さん回戦かいせんまで進すすみ、元もと世界せかいランキング１いち位いで、当時とうじ世界せかい16位いだったベラルーシのビクトリア・アザレンカ選手せんしゅにストレートで敗やぶれました。その年としの全ぜん仏ふつオープン、全米ぜんべいオープンでも３さん回戦かいせんまで進すすみましたが、翌年よくねん（2017年ねん）の全豪オープンぜんごうお-ぷんは２に回戦かいせんで敗やぶれ、全ぜん仏ふつオープンは初戦しょせんで予選よせんを勝かち上あがってきた選手せんしゅに敗やぶれました。その後そのごの大会たいかいでも３さん回戦かいせんを突破とっぱすることができない時期じきが続つづきましたが、去年きょねん（2018年ねん）の全豪オープンぜんごうお-ぷんではシード選手せんしゅを続つづけてストレートで破やぶり自身じしん初はつの四よん大だい大会たいかい４よん回戦かいせん進出しんしゅつを果はたしました。そして四よん大だい大会たいかい最終さいしゅう戦せん、全米ぜんべいオープンでは、四よん大だい大会たいかいのシングルスで男女だんじょを通をつうじて日本にっぽん選手せんしゅ初はつとなる優勝ゆうしょうを果はたし、今回こんかいの全豪オープンぜんごうお-ぷんで、四よん大だい大会たいかい２に大会たいかい連続れんぞく２に回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたしました。

大坂おおさかの世界せかいランキング

大坂おおさかなおみ選手せんしゅは2012年ねん10月つきに世界せかいランキング1016位いで登場とうじょう。テニスの世界せかいランキングは過去かこ52週しゅうの大会たいかい成績せいせきに応おうじて与あたえられるポイントで決きまりますが、大坂おおさか選手せんしゅは翌年よくねん、400位い台だいにまで一気いっきに順位じゅんいを上あげました。

その後そのごも順調じゅんちょうに順位じゅんいを上あげて2014年ねん後半こうはんには200位い台だい、15年ねんには100位い台だいにつけるようになりました。

2016年ねん４月しがつに初はじめてふたけた台だいの順位じゅんいとなり、９月くがつに東京とうきょうで行おこなわれたツアー大会たいかいで準じゅん優勝ゆうしょうすると、この年としの終盤しゅうばんには50位い以内いないに入はいりました。

2017年ねんは50位い前後ぜんごにとどまって伸び悩のびなやみましたが、去年きょねん３月さんがつに四よん大だい大会たいかいに次つぐ格付かくづけの大会たいかいで初はじめて優勝ゆうしょうして順位じゅんいを22位いに上あげると、９月くがつには四よん大だい大会たいかいの全米ぜんべいオープンで優勝ゆうしょうして、一気いっきに７なな位いとなりました。

その後そのごのツアー大会たいかいでも好こう成績せいせきを収おさめて10月つきには日本にっぽん選手せんしゅのシングルスとしてこれまで最高さいこうだった錦織にしきおり圭けい選手せんしゅと伊達だて公子きみこさんに並ならぶ４よん位いとなりました。

大坂おおさかの生涯しょうがい賞金しょうきん10億おく円えん突破とっぱ

テニスの全豪オープンぜんごうお-ぷん、シングルスで男女だんじょを通をつうじて日本にっぽん選手せんしゅ初はつの決勝けっしょうに進すすんだ大坂おおさかなおみ選手せんしゅの生涯しょうがい賞金しょうきんが大会たいかい後ごの賞金しょうきんを合あわせて10億おく円えんを突破とっぱし、杉山すぎやま愛あいさんを抜ぬいて日本にっぽんの女子じょし選手せんしゅで最多さいたの生涯しょうがい賞金しょうきんとなりました。

21歳さいの大坂おおさか選手せんしゅは、昨さくシーズン、四よん大だい大会たいかいに次つぐ格付かくづけのツアー大会たいかいで初はつのツアー優勝ゆうしょうを果はたし、さらに四よん大だい大会たいかいの全米ぜんべいオープンを制せいしてそれまでの生涯しょうがい賞金しょうきん128万まん8573ドルを１いち年ねんで大幅おおはばに上回うわまわる賞金しょうきん額がく、639万まん4289ドルを獲得かくとくしました。

その後そのごも賞金しょうきん額がくは増ふえ、大会たいかい前まえには768万まん2862ドル、日本にっぽん円えんにして８はち億おく4000万まん円えん余あまりに達たっしていましたが、全豪オープンぜんごうお-ぷんで優勝ゆうしょうしたことで、日本にっぽん円えんにしておよそ３さん億おく2000万まん円えんが加くわわり、生涯しょうがい賞金しょうきんはおよそ11億おく6000万まん円えんとなりました。

大坂おおさか選手せんしゅは、この大会たいかいでこれまで生涯しょうがい賞金しょうきんランキング世界せかい58位いで日本にっぽん女子じょしで史上しじょう最多さいただった杉山すぎやま愛あいさんの８はち億おく円えん9400万まん円えん余あまりを抜ぬいて最多さいたとなりました。

四よん大だい大会たいかい初はつ優勝ゆうしょう後ごの連覇れんぱ 大坂おおさかが18年ねんぶり5人にん目め

大坂おおさかなおみ選手せんしゅが全豪オープンぜんごうお-ぷんで優勝ゆうしょうし、去年きょねんの全米ぜんべいオープンに続つづく四よん大だい大会たいかい連覇れんぱを成し遂なしとげました。女子じょしシングルスで四よん大だい大会たいかい初はつ優勝ゆうしょうの後のち、次つぎの四よん大だい大会たいかいも制せいした選手せんしゅは、2001年ねんの全ぜん仏ふつオープンで初はつ優勝ゆうしょうしたアメリカのジェニファー・カプリアティさんが連覇れんぱを成し遂なしとげて以来いらい、18年ねんぶり５ご人にん目めの快挙かいきょとなります。

四よん大だい大会たいかい初はつ優勝ゆうしょうの後のち、連覇れんぱをした女子じょしシングルスの選手せんしゅは、プロ選手せんしゅが参加さんかできるようになって以降いこう、1971年ねんに全ぜん仏ふつオープンとウィンブルドン選手権せんしゅけんを制せいしたオーストラリアのイボンヌ・グーラゴンさんが最初さいしょです。

その後そのごは、いずれもアメリカの選手せんしゅで1974年ねんにクリス・エバートさんが、2000年ねんにビーナス・ウィリアムズ選手せんしゅが四よん大だい大会たいかいで初はつ優勝ゆうしょうからの連覇れんぱを達成たっせいしました。そして2001年ねんにカプリアティ選手せんしゅが全豪オープンぜんごうお-ぷんと全ぜん仏ふつオープンを制せいしたのが最後さいごで、合あわせて４よん人にんの選手せんしゅが四よん大だい大会たいかい初はつ優勝ゆうしょう後ごの連覇れんぱを成し遂なしとげています。

四よん大だい大会たいかいの連覇れんぱは、2014年ねんから15年ねんにかけて４よん連覇れんぱするなど四よん大だい大会たいかいで歴代れきだい最多さいたの23回かいの優勝ゆうしょうを誇ほこる元もと世界せかい女王じょおう、セリーナ・ウィリアムズ選手せんしゅが最後さいごです。

ウィリアムズ選手せんしゅは四よん大だい大会たいかい初はつ優勝ゆうしょうとなった1999年ねんの全米ぜんべいオープン後ご、最初さいしょの四よん大だい大会たいかいとなった2000年ねんの全豪オープンぜんごうお-ぷんでは４よん回戦かいせんで敗退はいたいしています。

第だい１いちセット獲得かくとくでツアー60連勝れんしょう

テニスの全豪オープンぜんごうお-ぷんの決勝けっしょうで大坂おおさかなおみ選手せんしゅは第だい１いちセットを奪うばった後のち、第だい２にセットを落おとしたものの、第だい３さんセットを取とってセットカウント２に対たい１いちで勝かって優勝ゆうしょうを果はたしました。大坂おおさか選手せんしゅは、2016年ねん10月つきに中国ちゅうごくで行おこなわれた大会たいかいでロシアの選手せんしゅに第だい１いちセットを奪うばってから逆転ぎゃくてん負まけしましたが、その後そのご、およそ２に年ねん３さんか月かげつの間ま、第だい１いちセットを取とった試合しあいで、勝かち続つづけ、26日にちの決勝けっしょうでツアー60連勝れんしょうとなりました。

日本にっぽんテニス協会きょうかい会長かいちょう「心こころより敬意けいい」

大坂おおさかなおみ選手せんしゅが全豪オープンぜんごうお-ぷんで優勝ゆうしょうしたことについて日本にっぽんテニス協会きょうかいの畔柳くろやなぎ信雄のぶお会長かいちょうは「日本にっぽんテニス協会きょうかいはもとより、日本にっぽんのすべての国民こくみんが大変たいへん喜よろこび、称賛しょうさんしています。全米ぜんべいオープン優勝ゆうしょうの時とき以上いじょうに周まわりからも研究けんきゅうされプレッシャーも大おおきい中なかでの優勝ゆうしょうは、本当ほんとうにすばらしいことと心こころより敬意けいいを表あらわします」とコメントを発表はっぴょうしました。

日本にっぽんテニス協会きょうかい強化きょうか本部ほんぶ長ちょう「心こころ技わざ体たい、頭脳ずのうが充実じゅうじつした証あかし」

全豪オープンぜんごうお-ぷんの会場かいじょうで大坂おおさかなおみ選手せんしゅの決勝けっしょうを見守みまもった日本にっぽんテニス協会きょうかいの土橋どばし登志とし久ひさ強化きょうか本部ほんぶ長ちょうは「トータルで見みて心こころ技わざ体たい、頭脳ずのうが充実じゅうじつした証あかしだと思おもう。本当ほんとうに見事みごとというほかない。決勝けっしょうは苦くるしい戦たたかいだったが勝かちきった。そこにはオフの期間きかんの努力どりょくもあったと思おもうし、すべてが集約しゅうやくされた一いち戦せんだった。今こん大会たいかい、全体ぜんたい的てきに競きそった試合しあいが多おおかったことが、決勝けっしょうで生いきたのかなと思おもう。世界せかいランキング１いち位いになったことは日本にっぽんのテニス界かいにとって歴史れきし的てきな瞬間しゅんかんだが彼女かのじょは日本にっぽんテニス界かいのみならず世界せかいの女子じょしテニスを引き上ひきあげていく、そういう選手せんしゅになっていくのだろう」と話はなしていました。

そして大坂おおさか選手せんしゅが出場しゅつじょうを目指めざす、東京とうきょうオリンピックについても「彼女かのじょが金メダルきんめだるを狙ねらえる位置いちにきたのは間違まちがいない。本人ほんにんもことあるごとにオリンピックを意識いしきした発言はつげんをしている。四大しだい大会たいかいとはまた違ちがった大おおきな大会たいかいだが、四よん大だい大会たいかい同様どうように一いち発はつ勝負しょうぶのところもあり、そこに向むけてどう取り組とりくんでいくかが重要じゅうようだ」と話はなしていました。

吉川よしかわコーチ「さらに進化しんかを証明しょうめい」

全豪オープンぜんごうお-ぷんの会場かいじょうで大坂おおさかなおみ選手せんしゅの決勝けっしょうを見守みまもった日本にっぽんテニス協会きょうかいで大坂おおさか選手せんしゅを担当たんとうする吉川よしかわ真司しんじコーチは、「去年きょねんの全米ぜんべいオープンからここまででさらに彼女かのじょが進化しんかしているというのを証明しょうめいできた大会たいかいだった。彼女かのじょが勝かつために努力どりょくしてきたことが形かたちになって現あらわれたと思おもう。チャレンジャーの立場たちばで臨のぞんだ全米ぜんべいオープンと違ちがい、全員ぜんいんが彼女かのじょに向むかってくる、プレッシャーの中なかでコートで戦たたかう姿勢しせいは見みていて感動かんどうした」と話はなしました。

そのうえで、オフシーズン、大坂おおさか選手せんしゅが力ちからを入いれて取り組とりくんだランニングについて触ふれ、「相手あいてより動うごける自信じしんがあることは、コート上じょうの彼女かのじょにこれ以上いじょうない自信じしんを与あたえてくれたと思おもう。どの試合しあいも彼女かのじょは走はしりきったし相手あいてより動うごき続つづけていた」と話はなしました。

そして「大坂おおさか選手せんしゅはいま、より高たかいレベルで、自分じぶんが苦くるしい場面ばめんでも勝かつために何なにをすべきか考かんがえられるようになっている。バジンコーチの指導しどうが徐々じょじょに身みについてきた結果けっかだと思おもう」と話はなしていました。

バジンコーチ「とても幸しあわせ。10年ねんは寿命じゅみょうが縮ちぢんだ」

大坂おおさかなおみ選手せんしゅを指導しどうするサーシャ・バジンコーチは、決勝けっしょう後ご、ＮＨＫえぬえいちけいの取材しゅざいに応おうじ「とても幸しあわせで、開放かいほう感かんでいっぱいだ。この試合しあいで10年ねんは寿命じゅみょうが縮ちぢんだ。彼女かのじょはとても特別とくべつな存在そんざいで一緒いっしょにいられて幸しあわせだ」と話はなしました。

そして26日にちの決勝けっしょうについては「簡単かんたんな試合しあいはないし、特とくに相手あいてがクビトバ選手せんしゅの場合ばあいはなおさらだ。第だい２にセット、５ご－３さんで臨のぞんだ第だい９きゅうゲームではナオミに３さん回かいのマッチポイントがあったが、相手あいてが本当ほんとうにすばらしいテニスでしのいだ。でも僕ぼくは彼女かのじょがこのままずっとこのレベルをキープし続つづけるとは思おもわなかったからナオミには気持きもちを落おとさずプレーし続つづけてほしいと思おもっていた。そしてそれはもちろん簡単かんたんなことではなかったが、彼女かのじょはしっかりプレーした。とても誇ほこりに思おもう」と振り返ふりかえりました。

また、大坂おおさか選手せんしゅが四よん大だい大会たいかいを２に連覇れんぱしたことについては、「本当ほんとうにすごいことを成し遂なしとげた。彼女かのじょは向上こうじょう心しんが強つよく、どんどん成長せいちょうしていくタイプ。彼女かのじょはいつでも何なにでもよりよくしたいし、そのためにしなければいけないより多おおくのことを苦くにしない。いまは彼女かのじょにこの瞬間しゅんかんを満喫まんきつしてもらいたいし、やり遂やりとげたことの偉大いだいさを実感じっかんしてもらいたい。こんなにも短みじかい期間きかんでこれだけのことを成し遂なしとげたことは本当ほんとうにすばらしい。まだここから先さきは長ながいが、これからも楽たのしんでプレーしてほしい」と話はなしていました。