大坂選手は試合後、NHKのインタビューに応じ、優勝を決めた瞬間の心境について、「試合がいつまでも続くのではないかと思って、とにかく勝った瞬間は信じられなかった。今は何をしていいかわからない。表彰式の時もどうしていいかわからなかった」と話しました。
大坂選手は第2セットでマッチポイントを迎えたものの決めきれず、途中、涙ぐむ場面もありました。
第3セットまでの間に気持ちをどう立て直したのかと問われ、「とにかく自分のプレーをすることに専念した。今大会、自分ではあまりいいテニスはできていなかったが、メンタルをある程度保つことで試合に勝てることを学んだ」と話しました。
また、対戦したクビトバ選手について「とにかくタフで、サーブがよかった」と話し、左利きからの角度のある強力なサーブに対しては、「とにかくサーブを何本打たれても、自分はあのポジショニングにいようと思っていた。最後は少し私のラッキーもあったかなと思う」と話していました。
今大会のターニングポイントはどの試合だったかとの問いには、3回戦で台湾の謝淑薇(シャ・シュクビ)選手に逆転勝ちした試合を挙げ、「大きなモチベーションになった。ここまで自分がファイトできた試合はなかなかなかった。自分をすごくプッシュしてくれた。準々決勝にいってからは流れでここまで来れたかなと思う」と振り返っていました。
大会前に“ストレスをためずに楽しみたい”という目標を掲げていたことについては「もちろんそこにトライした。テニスはゲームなので、これを心がけることが大切かなと思う」と話していました。
そして、今後について、「全仏オープン、そしてウィンブルドン選手権で優勝したいのはもちろんだが、次にプレーする試合は中東での大会になる。続けて優勝できるといいなと思う」と目標を掲げていました。
最後に、日本のファンに向けて、日本語で「こんばんは。きょうの試合は本当に難しかった。応援ありがとうございます」と笑顔で話していました。