地震などに
備え
安全性を
向上させた
東海道新幹線の
新型車両「
N700
S」について、
JR東海は、
東京オリンピック
開催前の
来年7月上旬から
営業運転を
始める計画を
明らかにしました。「
N700
S」は、
JR東海が
運行している
新幹線の
主力車両に
代わる新型車両として、
先がとがった
現在の
モデルを
引き継ぎながらも
空気抵抗をおさえた
形状に
改良し、
去年から
走行試験が
繰り返されています。
この新幹線には、地震などの際、架線からの電気の供給が止まっても車両に搭載したリチウムイオン電池で自力で走行できる、高速鉄道としては世界初のシステムが導入されています。
また、車内では防犯カメラを増やしてセキュリティーを強化するほか、緊急時に乗客が乗務員だけでなく指令所の係員と通話できる装置も新たに設置されます。
JR東海は、東京オリンピック開催前の来年7月上旬から営業運転を始め、2022年度までにおよそ2400億円をかけて合わせて40編成を新型に置き換える計画です。
東京オリンピック・パラリンピックの期間中は多くの利用者が見込まれることから、JR東海の金子慎社長は「利用者に最新の技術を実感してもらいたい」と話していました。