千葉県野田市で
小学4年生の
女の子が
死亡し、
傷害の
疑いで
父親が
逮捕された
事件で、
市の
教育委員会が、
女の子が
暴力の
被害を
訴えた
アンケートの
コピーを
父親に
渡したことを、
児童相談所に
文書で
知らせただけで、
口頭での
報告をしていなかったことがわかりました。
先月24
日、
千葉県野田市の
小学4年生、
栗原心愛さん(10)が
自宅で
死亡しているのが
見つかった
事件では、
父親の
栗原勇一郎容疑者(41)が
暴行を
加えたとして
傷害の
疑いで
逮捕されました。
市によりますと、心愛さんはおととし11月に小学校が行ったアンケートで、「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」などと訴え、その後1か月余り児童相談所に一時保護されました。
一時保護が解除されたあとの去年1月、市の教育委員会は父親の栗原容疑者の強い要求を拒みきれず、アンケートのコピーを渡していました。
また、同じ頃、心愛さんへの対応が必要になった場合はすぐに伝えるなどとする小学校の校長名の「念書」も、言われるまま書かされたということです。
アンケートの件について、1か月余りあとに児童相談所などが参加した関係機関の会議で文書で知らせただけで、口頭での報告はしていなかったということです。
野田市は対応に問題があったとして、関係機関との情報共有の在り方を見直すとしています。