【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（19日にちの動うごき）

日本にっぽんでは、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんと首脳しゅのう会談かいだんを行おこなうほか日にち米べい豪ごう印しるしの4か国かこくの枠組わくぐみ、クアッドの首脳しゅのう会合かいごうにも出席しゅっせきする予定よていで、ウクライナ情勢じょうせいへの対応たいおうを迫せまられる中なかでも中国ちゅうごくを念頭ねんとうにインド太平洋たいへいよう地域ちいきへの関与かんよを深ふかめる姿勢しせいに変かわりはないと強調きょうちょうしたい考かんがえです。

その後そのご、航空こうくう会社かいしゃと交渉こうしょうを進すすめた結果けっか、必要ひつような航空こうくう便びんを確保かくほするめどがたったとして、日本にっぽん郵便ゆうびんでは20日にちからウクライナ宛あての郵便ゆうびんのうち▽EMS＝国際こくさいスピード郵便ゆうびんと、▽航空こうくう機きを使つかって手紙てがみやはがき、それに小包こづつみを運はこぶ航空こうくう郵便ゆうびんについて、引き受ひきうけを再開さいかいすることを決きめました。

船便ふなびんについては、現時点げんじてんで再開さいかいの見通みとおしはたっていないということです。

また、ウクライナ情勢じょうせいの悪化あっかでことし3月つきから引き受ひきうけを停止ていししていたベルギー宛あてのEMSなどについても20日にちから引き受ひきうけを再開さいかいするということです。

日本にっぽん郵便ゆうびんでは「再開さいかい直後ちょくごは差し出さしだしが集中しゅうちゅうして、大幅おおはばな遅延ちえんが生しょうじる可能かのう性せいもある」と説明せつめいしています。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、19日にち午前ごぜん東京とうきょう都内とないで記者きしゃ団だんに対にたいし「ウクライナでは引き続ひきつづき大変たいへん厳きびしい状況じょうきょうが続つづいている。その中なかでロシアの侵略しんりゃくに伴ともなう財政ざいせい事情じじょうの悪化あっかにより、短期たんき的てきな財政ざいせい資金しきんについてもウクライナ側がわより支援しえんのニーズが寄よせられている。これに応こたえるためG7および国際こくさい社会しゃかいの一員いちいんとして、日本にっぽんとしても対応たいおうしていかなければならない」と述のべました。

そのうえで「日本にっぽんとしては世界せかい銀行ぎんこうと協調きょうちょうする形かたちで、従来じゅうらいの3億おくドルを倍増ばいぞうして6億おくドルの財政ざいせい支援しえんを行おこなうことにする」と述のべ、さらに3億おくドルの借款しゃっかんを追加ついかで行おこなう方針ほうしんを明あきらかにしました。

これによりウクライナへの借款しゃっかんは6億おくドル、日本にっぽん円えんでおよそ770億おく円えん規模きぼとなります。

そして岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「わが国わがくには祖国そこくのために奮闘ふんとうするウクライナとともにある。今後こんごもG7、そして国際こくさい社会しゃかいと連携れんけいしながらウクライナを強つよく支援しえんしていく」と述のべ、来週らいしゅう予定よていされている日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんと日にち米べい豪ごう印しるし4か国かこくのクアッド首脳しゅのう会合かいごうでこうした方針ほうしんを説明せつめいし、G7などと連携れんけいしながらウクライナへの支援しえんを継続けいぞくしていく姿勢しせいを強調きょうちょうする考かんがえを示しめしました。

このなかでグテーレス事務じむ総長そうちょうはロシアの侵攻しんこうでウクライナからの小麦こむぎなどの穀物こくもつの輸出ゆしゅつが、またロシアからの肥料ひりょうなどの輸出ゆしゅつが減へって世界せかい的てきな流通りゅうつう量りょうが減少げんしょうし、価格かかくも高騰こうとうしているとして、このままでは世界せかい的てきな食料しょくりょう不足ふそくに陥おちいるおそれがあると指摘してきしました。

そのうえで滞とどこおっている穀物こくもつなどの輸出ゆしゅつの再開さいかいに向むけてロシアとウクライナ、それにトルコ、アメリカ、EU＝ヨーロッパ連合れんごうなどと緊密きんみつに連携れんけいしていると明あきらかにし「世界せかいの人ひとたちを飢餓きがから救い出すくいだす唯一ゆいいつの手ては国際こくさい社会しゃかいが緊急きんきゅうに団結だんけつして行動こうどうすることだ」と述のべて対応たいおうを急いそぐよう訴うったえました。

この日ひの会合かいごうにはアメリカや日本にっぽん、ドイツなど40か国かこく余あまりが参加さんかしましたがロシアは参加さんかしておらず、国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの議長ぎちょう国こくのアメリカは19日にちに安保理あんぽりの会合かいごうを開ひらいて食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうについて議論ぎろんするとしています。

理由りゆうについてグーグルは、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうのあとロシア政府せいふが会社かいしゃの銀行ぎんこう口座こうざを差し押さしおさえたことで、現地げんちで働はたらく従業じゅうぎょう員いんへの給与きゅうよの支払しはらいや取引とりひき先さきの業者ぎょうしゃなどへの支払しはらいを行おこなうことができなくなったためだと説明せつめいしています。

これにともない現地げんちで働はたらくほとんどの従業じゅうぎょう員いんをロシア国外こくがいに移動いどうさせたということです。

グーグルは軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけて、ロシア国内こくないでの動画どうが投稿とうこうサイト ユーチューブなどの広告こうこくサービスを一時いちじ停止ていししていますが、破産はさんを申請しんせいしたあとも検索けんさくサイトやメール、地図ちずアプリなどのサービスは利用りよう可能かのうだとしています。

会談かいだんの後のち、チャウシュオール外相がいしょうは会見かいけんし、「スウェーデンはわれわれを標的ひょうてきにしているテロ組織そしきに協力きょうりょくして武器ぶき供与きょうよまでしている。その武器ぶきによってわれわれに死者ししゃまで出でている。トルコの正当せいとうな危惧きぐを取り除とりのぞくために同盟どうめい国こくがメッセージを出だすというが、ことばだけでなく行動こうどうでも示しめしてほしい」と述のべ、トルコがテロ組織そしきに指定していしているクルド人じん武装ぶそう組織そしきがフィンランドとスウェーデンで活動かつどうしているとするトルコの懸念けねんを払拭ふっしょく（ふっしょく）するため、NATO加盟かめい国こくが行動こうどうを起おこしてほしいと訴うったえました。

また、アメリカが過激かげき派は組織そしきIS＝イスラミックステートとの戦たたかいで支援しえんしてきたシリア北部ほくぶのクルド人じん武装ぶそう組織そしきについても関係かんけいの見直みなおしを迫せまりました

報告ほうこく書しょによりますと、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が4月つき、首都しゅとがあるキーウ州しゅうと北部ほくぶチェルニヒウ州しゅうの合あわせて17の町まちや村むらで現地げんち調査ちょうさを実施じっしした結果けっか、

▽ただちに処刑しょけいされたケースが22件けん、▽ほかの不法ふほうな殺害さつがいが9件けん、▽国家こっかによる不当ふとうな拉致らち、いわゆる「強制きょうせい失踪しっそう」の可能かのう性せいがあるケースが6件けん、そして▽拷問ごうもんが7件けん確認かくにんされたということです。

また今月こんげつ10日にちまでのおよそ1か月かげつ間かん、65人にんから聞き取ききとリ調査ちょうさを行おこなったところ、キーウ州しゅうの66歳さいの女性じょせいはロシア軍ぐんの兵士へいしが息子むすこを自宅じたくから引きずり出ひきずりだすのを目撃もくげきし、後日ごじつ息子むすこが自宅じたく近ちかくで死亡しぼうしているのを発見はっけんしたということで「耳みみを撃うたれていて顔かおが血ちで覆おおわれていた」と証言しょうげんしているということです。

このほかキーウ州しゅうの47歳さいの男性だんせいは、ロシア軍ぐんに目隠めかくしをされ手錠てじょうをかけられた状態じょうたいで拘束こうそくされたあと尋問じんもんを受うけたと証言しょうげんし「ロシア軍ぐんの兵士へいしが自分じぶんの頭あたまにライフルを突つきつけてきた」とか「電気でんきショックを与あたえられとても痛いたかった」などと話はなしているということです。

「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は「これらの市民しみんに対にたいする行為こういは明あきらかな戦争せんそう犯罪はんざいであり、迅速じんそくかつ公平こうへいな調査ちょうさを行おこない適切てきせつに起訴きそされるべきだ」と訴うったえています。

すでに表明ひょうめいしている3億おくドルと合あわせて、ウクライナへの借款しゃっかんは6億おくドル日本にっぽん円えんでおよそ770億おく円えん規模きぼとなります。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは来週らいしゅう予定よていされている日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんでバイデン大統領だいとうりょうに説明せつめいし、G7＝主要しゅよう7か国かこくで結束けっそくしてウクライナへの支援しえんを継続けいぞくしていくとともに、ロシアに対にたいするさらなる制裁せいさいも含ふくめ圧力あつりょくを強つよめていくことを確認かくにんしたい考かんがえです。

この中なかで、ウクライナの部隊ぶたいの動うごきについて「80日にち以上いじょうにわたって、マリウポリやアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょの防衛ぼうえいを続つづけてきた。ロシア軍ぐんを押おしとどめてきたがその任務にんむが終了しゅうりょうした」と述のべました。そのうえで、ボイチェンコ市長しちょうは「ウクライナ側がわがマリウポリを取り戻とりもどす準備じゅんびはできている。時期じきが来くれば、防衛ぼうえいから反撃はんげきに転てんじる。われわれが勝利しょうりし、私わたし自身じしんも必かならずマリウポリに戻もどる」と述のべ、ロシア軍ぐんがマリウポリを完全かんぜんに掌握しょうあくしつつあるものの、奪還だっかんを目指めざすと強調きょうちょうしました。

このうち再生さいせい可能かのうエネルギーの分野ぶんやでは、2029年ねんまでに新あらたな建築けんちく物ぶつの屋根やねに太陽光たいようこうパネルの設置せっちを義務ぎむづけることを目指めざすほか、2030年ねんまでに再生さいせい可能かのうエネルギーでつくる水素すいその生産せいさんと輸入ゆにゅうをいずれも1000万まんトンとするとしています。さらにこの計画けいかくを実現じつげんするため、2027年ねんまでにEUと加盟かめい国こくの政府せいふや企業きぎょうが合あわせて2100億おくユーロ、日本にっぽん円えんで28兆ちょう円えん余あまりを投資とうしするとしています。

EU加盟かめい国こくの中なかではロシアからの石油せきゆに大おおきく依存いぞんするハンガリーが輸入ゆにゅうの禁止きんしに反対はんたいしていて、計画けいかくではこうした国くにが調達ちょうたつ先さきを多角たかく化かできるよう最大さいだい20億おくユーロ、2700億おく円えんを充あてることも盛り込もりこまれています。

カディロフ氏しはプーチン大統領だいとうりょうに強つよい忠誠ちゅうせい心しんを示しめす武闘ぶとう派はの側近そっきんで、ウクライナ侵攻しんこうではチェチェンの戦闘せんとう員いんを率ひきいて東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリでの戦闘せんとうなどに参加さんかしています。プーチン大統領だいとうりょうの側近そっきんが作戦さくせんに不備ふびがあったことを指摘してきするのは異例いれいで、マリウポリなどでの戦闘せんとうでロシア側がわも苦戦くせんを強しいられたことがうかがえます。

アメリカ政府せいふはウクライナに侵攻しんこうしたロシアへの制裁せいさいとしてロシアのドル建だての国債こくさいの取り引とりひきを制限せいげんする措置そちをとっていますが、投資とうし家かの利払りばらいや償還しょうかん金きんなどの受け取うけとりについては特例とくれいとして今月こんげつ25日にちまで認みとめています。

これについてイエレン財務ざいむ長官ちょうかんは18日にち、訪問ほうもん先さきのドイツでの記者きしゃ会見かいけんで「特例とくれいは失効しっこうする可能かのう性せいが高たかい。最終さいしゅう的てきな決定けっていはしていないが、継続けいぞくされる可能かのう性せいは低ひくい」と述のべ、今月こんげつ25日にちで特例とくれいを終おわらせる考かんがえを示唆しさしました。

実際じっさいに特例とくれいが終おわり、投資とうし家かが利払りばらいなどを受け取うけとれないケースが出でれば、ロシア国債こくさいはデフォルト＝債務さいむ不ふ履行りこうに陥おちいったと認定にんていされる可能かのう性せいがあります。

ブリンケン長官ちょうかんは声明せいめいで「ウクライナの政府せいふと国民こくみんはロシアの残虐ざんぎゃくな侵攻しんこうから自分じぶんたちの国くにを守まもっており、われわれは支援しえんを続つづけていく」として、引き続ひきつづきウクライナへの支援しえんに取り組とりくむ姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

さらにアメリカとして引き続ひきつづきバルト海ばるとかい周辺しゅうへんでの軍事ぐんじ訓練くんれんや駐留ちゅうりゅうを維持いじするとして、ロシアを念頭ねんとうに加盟かめいに向むけた手続てつづきが進すすめられる間まも「安全あんぜん保障ほしょうに対にたいするいかなる脅威きょういにも警戒けいかいを怠おこたらず、侵攻しんこうやその脅威きょういを抑止よくしし、対抗たいこうしていく」としています。

またオースティン国防こくぼう長官ちょうかんはスウェーデンのフルトクビスト国防こくぼう相しょうと会談かいだんし、加盟かめい申請しんせいへの支持しじを伝つたえたのに対にたいし、フルトクビスト国防こくぼう相しょうは「ロシアはヨーロッパと世界せかいの安全あんぜん保障ほしょうの秩序ちつじょを変かえようとしており、ウクライナへの攻撃こうげきはヨーロッパに対にたいする長期ちょうき的てきな脅威きょういを引き起ひきおこす」と述のべ、ロシアへの強つよい警戒けいかい感かんを示しめしました。

17日にちにはモスクワに駐在ちゅうざいするフィンランド大使館たいしかんの職員しょくいん2人にんを追放ついほうする措置そちをとると発表はっぴょうしていて、ロシアはヨーロッパの国々くにぐにに対にたいして相次あいついで対抗たいこう措置そちをとっています。