アメリカの
トランプ大統領は
北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長へ
新型コロナウイルスの
感染防止に
協力する
意向を
示す親書を
送りました。
アメリカ政府高官によりますと、
トランプ大統領はキム
委員長に
新型コロナウイルス
に関する
親書を
送ったことを
明らかにしましたが、
内容については「トランプ
大統領はキム
委員長との
対話を
続けて
いくことを
期待している」と
述べるにとどまりました。
これについて、北朝鮮のキム・ジョンウン委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏は、22日未明、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、キム委員長が、親書を受け取ったと明らかにし、トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染防止について北朝鮮に協力する意向を示し、米朝関係を発展させるための構想も説明したとしています。
そのうえで、談話では「両首脳の間の、特別で強固な親交関係を示している。互いの関係は遠ざかっておらず非常にすばらしい」と、アメリカの対応を評価しました。
その一方で「両国の力学的な均衡が維持され、公平性が保障されてこそ、対話について考えることができるだろう」と感染防止の協力を受けるかどうかについては言及せず、くぎを刺しています。
北朝鮮は21日、短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体を発射するなど軍事的な挑発を続けていて、停滞する非核化協議の打開につながるかは不透明です。