アメリカの
トランプ大統領は、シリアで
化学兵器の
使用が
疑われる
攻撃によって
死傷者が
出たことについて、アサド
政権による
攻撃だという
見方を
示したうえで「
24時間から
48時間以内に
重要な
決断をする」と
述べ、
軍事攻撃の
可能性も
排除しない
考えを
示しました。
トランプ大統領は
9日、ホワイトハウスで
行われた
閣議の
冒頭、シリアで
化学兵器の
使用が
疑われる
攻撃で
死傷者が
出たことに
触れ「
何の
罪もない
市民に対する
憎むべき
攻撃だ。
軍などと
緊密に
協議し、
24時間から
48時間以内に
重要な
決断をする」などと
述べ、
速やかに
対応を
決める考えを
示しました。
そして、攻撃はアサド政権によるものだという見方を示したうえで軍事攻撃の可能性について「なにも排除しない」と述べました。
トランプ政権は、去年4月、アサド政権が市民に対して化学兵器を使用したと断定し、対抗措置として軍事施設を巡航ミサイルで攻撃していて、今回どのような対応するのか注目されます。
マティス国防長官「今はなにも排除しない」
シリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃によって死傷者が出たことを巡って、アメリカのマティス国防長官は9日、「ロシアが化学兵器の除去を保証していたのになぜいまだに化学兵器が使われているのかまずは検証しなければならない」と述べた上で、NATO=北大西洋条約機構の同盟国などと共に問題の対応にあたる考えを示しました。
そのうえでシリアに対する軍事攻撃について問われたのに対し「今はなにも排除しない」と述べるにとどめました。
国務省報道担当者「国際社会による速やかな対応が必要」
シリアで7日、化学兵器の使用が疑われる攻撃によって多数の死傷者が出たことについてアメリカ国務省の報道担当者は9日、NHKの取材に対して、アサド政権による化学兵器を使った攻撃だという見方を示し「恐ろしい」と非難しました。
そう判断した理由について、報道担当者は「アサド政権が反政府勢力を撃退しようと、軍事作戦を行っている地域で攻撃は起きた。これまでのアサド政権による化学兵器の使用と一致する」と指摘しました。
またアサド政権を支援するロシアやイランにも責任があると批判しました。
そして「国際社会による速やかな対応が必要だ。容認できない残虐行為は報いを受けるだろう」として、適切な対応を決定するため同盟国などと緊密に協議していく方針を強調しました。