일본어 뉴스: 「災害関連死」半数近くが避難所生活や車中泊を経験

「災害さいがい関連かんれん死し」半数はんすう近ちかくが避難ひなん所しょ生活せいかつや車中しゃちゅう泊はくを経験けいけん

Apr 17, 2018 04:04

Furigana

２に年ねん前まえの熊本くまもと地震じしんで「災害さいがい関連かんれん死し」と認定にんていされた人ひとのうち、半数はんすう近ちかくにあたる９きゅう５ご人にんが避難ひなん所しょでの生活せいかつや車中しゃちゅう泊はくを経験けいけんしていたことがＮＨＫえぬえいちけいの調査ちょうさでわかりました。専門せんもん家かは、避難ひなん所しょの環境かんきょうの悪わるさが多おおくの人ひとの災害さいがい関連かんれん死しにつながったと分析ぶんせきしています。一連いちれんの熊本くまもと地震じしんのうち、２に度目どめの震度しんど７ななを観測かんそくした地震じしんが起おきてから１いち６ろく日にちで２に年ねんとなりました。熊本くまもと県けんや大分おおいた県けんなどによりますと、一連いちれんの熊本くまもと地震じしんで「災害さいがい関連かんれん死し」と認定にんていされた人ひとは２に１いち１いち人にんで、建物たてものの倒壊とうかいなど地震じしんの直接ちょくせつの影響えいきょうで亡なくなった５ご０ぜろ人にんの４よん倍ばい以上いじょうに達たっしました。

この２に１いち１いち人にんが死亡しぼうした詳くわしい状況じょうきょうについて、ＮＨＫえぬえいちけいが「災害さいがい関連かんれん死し」の認定にんていを行おこなった熊本くまもと県けんと大分おおいた県けんの２に０ぜろの市町村しちょうそんに聞き取ききとり調査ちょうさを行おこなった結果けっか、避難ひなん所しょの生活せいかつや車中しゃちゅう泊はくを経験けいけんした人ひとが少すくなくとも９きゅう５ご人にんと、全体ぜんたいの４よん５ご％に上のぼることがわかりました。

中なかには、長時間ちょうじかん同おなじ姿勢しせいでいるなどして足あしの血液けつえきの流ながれが悪わるくなる「エコノミークラス症候しょうこう群ぐん」を発症はっしょうして亡なくなった人ひとや、十分じゅうぶんに睡眠すいみんが取とれなかったり食欲しょくよくがなくなったりして体調たいちょうを崩くずして亡なくなった人ひともいたということです。

今回こんかいの結果けっかについて「災害さいがい関連かんれん死し」に詳くわしい新潟にいがた大学だいがくの榛はしばみ沢さわ和彦かずひこ医師いしは、避難ひなん所しょの環境かんきょうが悪わるいことや、そうした避難ひなん所しょでの生活せいかつを避さけて車中しゃちゅう泊はくを選えらんだことで、多おおくの人ひとの「災害さいがい関連かんれん死し」につながったと分析ぶんせきしています。

榛沢はんざわ医師いしは「これまでは環境かんきょうの悪わるい避難ひなん所しょで被災ひさい者しゃが我慢がまんするのが日本にっぽんの美徳びとくのように考かんがえられてきたが、今後こんごは、体調たいちょうを崩くずさないためにどうするかという視点してんを大事だいじにして避難ひなん所しょを作つくるべきだ」と話はなしていました。

遺族いぞく「避難ひなん所しょはひどい環境かんきょう」

熊本くまもと県けん益城ましき町まちの９きゅう０ぜろ代だいの男性だんせいは、町内ちょうないの避難ひなん所しょで避難ひなん生活せいかつを始はじめてから４よん日にち後ごに高熱こうねつを出だして病院びょういんに搬送はんそうされ、入院にゅういんしました。その後そのご、肺炎はいえんを繰り返くりかえし、おととし８月はちがつに亡なくなり、「災害さいがい関連かんれん死し」に認定にんていされました。

男性だんせいの息子むすこによりますと、男性だんせいは地震じしんの前まえは、体調たいちょうはよく元気げんきに生活せいかつしていたということです。避難ひなん所しょの状況じょうきょうについて、息子むすこは、「建物たてものの入り口いりくちや通路つうろにまで避難ひなん者しゃがあふれていて、みんな床ゆかに雑魚寝ざこねするしかなかった。スペースが狭せまく、寝返ねがえりを打うつのも難むずかしい状況じょうきょうで父ちちはなかなか寝ねられない様子ようすだった」と話はなしていました。

また、避難ひなん所しょに設置せっちされた仮設かせつトイレの数かずは、避難ひなん者しゃの数かずに比くらべてかなり少すくなくいつも行列ぎょうれつができていたうえ、汚よごれていたということで、「父ちちはトイレに行いくのがいやで、『飲のまず食くわず』になっていった。避難ひなん所しょは地獄じごくのような本当ほんとうにひどい環境かんきょうだった」と話はなしていました。