史上初の
米朝首脳会談を
前に、
拉致被害者の
家族は、
30日から
アメリカを
訪問し、
政府要人らに
被害者の
早期帰国への
協力を
直接求めるとともに、
国連本部で
開かれるシンポジウムに
出席し、
北朝鮮の
人権問題での
連携を
訴えることにしています。
アメリカを
訪れるのは、
中学1年のときに
拉致された
横田めぐみ
さんの
弟の
拓也さんや
田口八重子さんの
長男で
母親が
拉致されたとき
1歳だった
飯塚耕一郎さんらです。
一行は、来月5日まで現地に滞在し、アメリカ政府の関係者らと面会するほか、国連本部で開かれるシンポジウムに出席し、北朝鮮に1年以上拘束されたあと死亡したアメリカ人大学生、オットー・ワームビアさんの両親や北朝鮮から逃れてきた脱北者の男性とともに、人権問題での連携を訴えることにしています。
拉致問題は、去年事件発生から40年がたちましたが、こう着状態が続いていて、被害者の家族は、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が対話に乗り出した今の局面を肉親の帰国に向けた最大の正念場と捉えています。
特に史上初の米朝首脳会談に臨むトランプ大統領が、拉致被害者の帰国に向けできるかぎり支援する考えを示していることから、会談を前に政府要人と面会し、確実な協力を取り付けたい考えです。