民進党と
希望の
党による「
国民民主党」の
設立大会が
開かれ、
民進党の
大塚代表と
希望の
党の
玉木代表が
共同代表に
選出されました。
一方、
国民民主党には
両党の
40人余りが
参加せず、
衆参両院で
62人となり、
衆議院では
立憲民主党に
次ぐ野党第2党にとどまりました。
民進党と
希望の
党による「
国民民主党」は
7日午後、
東京都内の
ホテルで
設立大会を
開き、
民進党の
大塚代表と
希望の
党の
玉木代表が
共同代表に
選出されました。
このあと、大塚氏は「民主主義を高め、国民生活を向上させ、国民経済を発展させるため、新たなスタートをきる」と述べたほか、玉木氏は「どの党よりも政権を厳しく追及する姿勢は変えないが、新しいビジョンや政策を提案する」と述べました。
そして、大会では党運営の要となる幹事長に希望の党の古川幹事長、総務会長に民進党の平野国会対策委員長、政務調査会長に民進党の足立政務調査会長、国会対策委員長に希望の党の泉国会対策委員長らを起用する人事が承認されました。
一方、国民民主党には民進党の岡田元代表や野田前総理大臣、希望の党の細野元環境大臣ら両党の40人余りが参加せず、参加者は衆議院で39人、参議院で23人の合わせて62人となり、衆議院では立憲民主党に次ぐ野党第2党にとどまりました。
玉木共同代表「原則 審議拒否はしない」
国民民主党の玉木共同代表は、設立大会のあとの記者会見で、「森友学園や加計学園に関しては継続している話なので、これまでの延長線上で考えないといけないかもしれないが、『原則、審議拒否はしない』ということで今後の国会に臨みたい」と述べました。
また、大塚共同代表は「新しい政党としてスタートしたので、より十分に議論する政党でありたい。野党連携や『野党合同ヒアリング』の在り方も、議論するということに配慮しながら、カラーを出していきたい」と述べました。
新党結成の経緯
おととし3月、自民・公明両党に対抗する勢力の結集を目指して、当時の民主党と維新の党が民進党を結成。初代代表には、岡田元外務大臣が就任しました。
去年7月の東京都議会議員選挙では、立候補予定者が離党届を提出する動きが相次いで、最終的に選挙前から2議席減の5議席にとどまり、蓮舫代表が辞任。
その後の代表選挙では、前原元外務大臣が、枝野元官房長官との争いを制し、代表に就任しました。
前原氏は去年の衆議院選挙を前に、東京都の小池知事が立ち上げた希望の党に、事実上、合流する方針を決めましたが、枝野氏らは、理念と政策の方向性が異なるとして、立憲民主党を結成。民進党は分裂しました。
衆議院選挙では立憲民主党が野党第1党になる一方、希望の党は選挙前の議席を下回り、候補者を擁立しなかった民進党も党勢の低迷が続きました。
こうした中、民進党は去年12月、立憲民主党と希望の党に国会での統一会派の結成を呼びかけましたが、立憲民主党が応じなかったことなどから見送られました。
その後、最大の支持団体で、旧民進党勢力の連携を促している連合の意向も踏まえ、民進党は立憲民主党と希望の党に新党の結成を働きかけ、希望の党が民進党に合流する形で「国民民主党」が結成されました。
新党結成の手続き
複数の政党が合併して新党を結成する手続きには、政党が解散したうえで合併する「新設合併」と、解散した政党が存続する政党に合流する「存続合併」があります。
今回は、民進党の地方組織を「国民民主党」に引き継げるようにするため民進党が存続し、党名を「国民民主党」に変更して、解散した希望の党が事実上合流する「存続合併」となります。
希望の党は、松沢参議院議員団代表らが「分党」を求めたため解散し、玉木代表らの「国民党」と、松沢氏らの新たな「希望の党」に分かれ、8日にも「国民党」が「国民民主党」に合流する手続きをとることにしています。
希望の党に交付される政党助成金は、今後、所属する議員の数に応じて「国民党」と新たな「希望の党」に配分され、「国民党」に交付される政党助成金は、合流する「国民民主党」に交付されます。