史上初の
米朝首脳会談を
前に、
アメリカのポンペイオ
国務長官は
9日、
北朝鮮を
訪れ、
朝鮮労働党のキム・ヨンチョル
副委員長と
会談しました。
首脳会談の
開催地や
日程などについて
詰めの
調整を
行うとともに、
拘束されている
アメリカ人3人の
解放を
求めたものと
見られます。ポンペイオ
国務長官は
9日午前、
東京の
アメリカ軍横田基地を
経由し、
北朝鮮のピョンヤンに
到着しました。
今回の訪問について、ポンペイオ長官はツイッターに北朝鮮の指導部による招待だと投稿しています。
同行しているアメリカの記者団によりますと、ポンペイオ長官は朝鮮労働党で韓国との関係を統括する統一戦線部長のキム・ヨンチョル副委員長と会談しました。
この中で、キム副委員長は「アメリカが朝鮮半島の平和のため大きな役割を果たすことを期待している」と述べました。
これに対し、ポンペイオ長官は「われわれは何十年も敵どうしだったが、今は問題を解決するため協力できることを望んでいる」と応じました。
そして、トランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談に向けて協議したということで、開催地や日程などについて詰めの調整を行ったものと見られます。
また、ポンペイオ長官は北朝鮮に向かう機内で「われわれは目標を達成するまで制裁を緩めない」と述べ、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を求める立場を強調していて、非核化についても突っ込んだ協議を行った可能性があります。
さらに、北朝鮮で拘束されているアメリカ人3人を早期に解放するよう求めたものと見られ、一部のメディアは「3人が長官とともに帰国する可能性がある」と報じていて、解放への期待が高まっています。