作者がわからないまま
競売にかけられた
肖像画が、
17世紀を
代表するオランダの
絵画の
巨匠、レンブラントの
作品で
あることがわかりました。レンブラントの
新たな
作品が
見つかったのは
44年ぶりです。
若き
紳士を
描いた
この肖像画は、イギリスの
貴族が
6代にわたって
保有していたもので、
おととしロンドンで
競売にかけられ、
13万7000ポンド、
日本円で
2000万円余りで
落札されましたが、
作者はわからないままでした。
肖像画を落札したオランダの美術商の男性は、作者が、名画「夜警」などで知られ、17世紀を代表するオランダの巨匠、レンブラントではないかと考え、数十人の専門家に鑑定や分析を依頼していました。
その結果,、絵の構成や筆使い、それに顔料などから、レンブラントの作品と認められました。レンブラントが肖像画家として名声を得ていた28歳、1634年ごろに制作した作品と見られるということです。
レンブラントが、生涯に描いた作品は、およそ350点とされ、新たな作品が見つかったのは、実に44年ぶりです。またこの肖像画は、もともと男女2人が描き込まれた大きな絵が左右に切り離された半分である可能性があるということで、残る女性の肖像画が、今も人知れずどこかで眠っているのではないかと関心を集めています。