アメリカ南部テキサス
州に
ある高校で
生徒など10人が
死亡した
銃撃事件で、
殺人などの
疑いで
訴追された
容疑者の
17歳の
男子生徒は「
自分の
言い分を
伝えてもらうため、
好きな
生徒たちは
撃たなかった」と
供述していることが、
新たにわかりました。
警察は、
学校生活への
不満を
背景に、
銃撃する
相手を
選んだ
可能性があるとみて
調べています。テキサス
州の
最大都市ヒューストン
近郊のサンタフェに
ある高校で、
18日朝(
日本時間の
18日夜)、
銃撃事件が
起き、
生徒など10人が
死亡し、
10人がけがをしました。
今回の事件では、この高校に通う17歳の男子生徒が殺人などの疑いで訴追されていて、これまでの調べで、男子生徒が事件の前、みずからの日記に銃撃を実行に移したあとで自殺を図る計画を記していたことが明らかになっています。
その後の調べに対し、男子生徒は、ほかの生徒たちを殺害するため銃撃を行ったことを認めたうえで、「自分の言い分を伝えてもらうため、好きな生徒たちは撃たなかった」と供述していることが、訴追の資料から新たにわかりました。
捜査当局は、男子生徒が学校生活への何らかの不満を背景に、銃撃する相手を選んだ可能性があるとみて調べています。
フロリダの高校生たち 悲しみや怒り
今回の事件を受けて、ことし2月に起きた銃の乱射事件で17人が死亡したアメリカ南部フロリダ州の高校の生徒たちは、ツイッターに悲しみや怒りの言葉を書き込んでいます。
このうち、18日が高校生活最後の日だったというディラニー・タールさんは「高校最後の日を祝っているべきなのに、代わりにサンタフェでの悲劇を聞いて失意に沈んでいる。絶対に、これを普通の状態にしてはならない」と投稿しました。
また、キャメロン・キャスキーさんは「トランプ大統領は、学校での銃撃事件を何とも思っていない。銃撃事件を止めるためになにもしていない」と投稿し、銃規制の強化に消極的なトランプ大統領を批判しました。
ジャクリン・コリンさんは「私の心は悲しみに沈んでいる」としたうえで、トランプ大統領に対し「子どもたちが殺害されているのに、あなたはこの問題を政治のゲームのように扱っている。何か対応をしなさい」とツイートしました。
生徒たちは、ことし3月に首都ワシントンで銃規制の強化を求めた数十万人規模のデモの主催者としての声明も発表し、「今回の事件は、私たちの学校で起きた事件以降、最も死者の数が多い。このような悲劇は、行動を起こさないかぎり続くだろう」として、銃規制の強化を求めて今後も声を上げ続けるよう呼びかけています。