流行が
続いているはしかの
全国の
患者数は
21日までに
170人を
超え、
国立感染症研究所は、
流行の
拡大を
防ぐため
引き続きワクチンの
接種を
呼びかけています。ことし
3月に
沖縄県で
始まったはしかの
流行は
旅行者などを
介して
愛知県や
東京都に
広がり、
一連の
流行での
患者は
21日までに、
沖縄県で
99人、
愛知県で
23人、
東京都で
2人の
合わせて
124人となっています。
一方、福岡県でも先月、春日市の男性がはしかと診断されたあと、この男性から感染したと見られる人など合わせて16人が21日までにはしかと確認され、このうち1人は鹿児島県で発症するなど新たな流行となるおそれがあります。
このほかにも今月13日までに34人の患者が報告され、全国の患者数は170人を超えています。
はしかは感染してから症状が出るまでに10日から2週間ほどの潜伏期間があるとされ、国立感染症研究所は、今月は大勢の人が移動する大型連休中があったため患者の数は今後さらに増える可能性もあるとしています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は「現在は局地的な流行にとどまっている状態といえるが、まだ注意が必要だ。特に20代から40代の人は感染リスクが高いので、医療現場や教育、保育に関わる人はワクチンの接種を検討してほしい」と話しています。