電波を
出して
車の
ドアを
開閉したり
エンジンを
始動させたりする
電子キーが、
長崎県の
佐世保港周辺で
使えなく
なるケースが
この週末に
相次ぎ、「
港の
艦船の
電波による
障害ではないか」という
問い合わせが
佐世保市に
寄せられていたことがわかりました。
佐世保市によりますと、
今月26日、
市内の
自動車販売店から「
車の
電子キーが
佐世保港周辺で
使えなく
なるケースが
相次いでいる。
佐世保港に
停泊している
アメリカ軍の
艦船が
出した
電波による
障害ではないか」という
問合せがありました。
このため市は、その日のうちに連絡窓口になっている防衛省九州防衛局を通じてアメリカ軍佐世保基地に事実関係について情報提供を求めましたが、回答はまだないということです。
また海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、27日、総監部にも、電子キーを使えなくなった人から「自衛隊の艦船が出した電波による障害ではないか」という問い合せがあったということです。
これについて総監部は「平素より適切に運用しており、最近の運用も平素の運用からさほど変わってはいないと認識している」とコメントしています。
トラブルの正確な規模や原因はわかっていませんが、NHKが市内の複数の自動車販売店に取材したところ、電子キーが使えないという客からの相談が先週末を中心に少なくとも合わせて200件以上寄せられていました。
車の販売店「対策がなく困った」
客から電子キーが使えないという相談が相次いだという佐世保市内の車の販売店の従業員は、トラブルが起きた場所について、佐世保駅など佐世保港に近い場所が多かったとしたうえで「こうした相談はふだんはほとんどなく、電波を妨害する何らかの理由があると思うが、はっきりとしたところはわからない。スペアキーでドアを開けてもらったり、エンジンのスタートボタンに電子キーを近づけてもらうしか対策がなく困った」などと話していました。