錦織選手はペール選手に対して過去3勝2敗で、クレーコートの大会は2試合戦っていずれも勝っています。
第1セットは錦織選手が積極的に前に出て主導権を握り、第6ゲームから一気に4ゲームを連取して6-3で取りました。しかし第2セットは第1ゲームから相手の強打に押されて先にブレークを許しさらに相手にドロップショットを仕掛けられ、2-6で失いました。さらに、第3セットも相手のドロップショットに苦しみ4-6で落としました。
それでも第4セットは、相手のショットを粘り強く返して6-2で取り、最終の第5セットは粘り強くラリーを続けた錦織選手が相手のミスも誘って6-3で取りました。
錦織選手は、けがから復帰後初めて5セットを戦い抜き、セットカウント3対2で勝ち、全仏オープンで4年連続5回目の3回戦進出を決めました。
錦織選手は3回戦で、第12シードのアメリカのサム・クエリー選手を破った世界65位、フランスのジル・シモン選手との対戦が決まりました。4年連続の4回戦進出を目指して3試合連続で地元フランスの選手と戦います。
錦織「とても難しい試合だった」
錦織圭選手は、「とても難しい試合だった。やりづらい相手で、自分の球が浅くなってしまいそこを攻められていると感じていたので、自分の球に伸びを持たせたり自分から攻めたりしようと思っていました」と試合を振り返りました。
そしてセットカウント1対2とリードされた第4セットについて「あのセットがかなりスムーズにとれたので、最終の第5セットの出だしがよく、試合をリードする形でプレーができた。最後は集中力を保つこと、作戦を細かく考えてプレーすることができたのがよかったと思う」と話しました。
そのうえで、けがからの復帰後初めて5セットを戦い抜いたことについて、「うれしいです。久しぶりに長い試合だったので体力的にもきつかったですが、これからしっかり休みたいと思います」と話し、3回戦以降に向けては「強い選手が出てくるので、プレーの質はどんどん上げていかなければいけない。あす調整を行い、細かいところを修正したい」と意気込んでいました。