12
日午前5時すぎ、
千葉県で
震度3の
揺れを
観測する
地震がありました。
この地震が
発生した
千葉県東方沖では、
今月に
入って
地下の
岩盤がずれ
動く「スロースリップ」と
呼ばれる
現象が
観測され、
政府の
地震調査委員会は、
周辺の
地震活動が
活発に
なる可能性があるとして、11
日、
開いた
会合で
注意を
呼びかけていました。
委員長を
務める専門家は、「
指摘したとおりに
地震が
起きたといえる。
今後は、より
揺れの
大きい地震が
起きる可能性もあるので、
地震活動に
引き続き
注意してほしい」と
話しています。
今回の
地震が
起きた
千葉県東方沖では、
陸側のプレートの
下に
海側のプレートが
沈み
込んでいて、「スロースリップ」は、
その境界がゆっくりとずれ
動いて
発生する
現象です。
国土地理院のGPSによる観測では、今月に入り、房総半島の地盤が南東におよそ1センチずれ動く変化が捉えられたほか、防災科学技術研究所の傾斜計のデータでも、今月3日から地盤のわずかな変動が同じように観測され、いずれも「スロースリップ」に伴うものと考えられています。
千葉県東方沖では、「スロースリップ」が数年おきに発生し、そのたびに周辺の地震活動が活発になるということで、最近では、4年前の平成26年1月に千葉県で震度3の揺れを観測する地震が2回起きたほか、平成19年8月には震度5弱の揺れを観測する地震も起きています。
このため政府の地震調査委員会は11日、開いた会合で、今後の地震活動に注意するよう呼びかけていました。
地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は、今回の地震のあと、NHKの取材に対し、「きのうの会合で指摘したとおりに地震が起きたといえる。今回は震度3だったが、今後はより揺れの大きい地震が起きる可能性もあるので、地震活動に引き続き注意してほしい」と話していました。