カジノを
含むIR・
統合型リゾート
施設の
整備法案は、
衆議院内閣委員会で、
野党側が
抗議する
中、
採決が
行われ、
自民・
公明両党と
日本維新の
会の
賛成多数で
可決されました。カジノを
含むIR整備法案をめぐり、
野党側が
提出した
石井国土交通大臣に対する
不信任決議案は、
衆議院本会議で
採決され、
自民・
公明両党のほか、
日本維新の
会や
希望の
党などの
反対多数で
否決されました。
これを受けて、石井大臣も出席して衆議院内閣委員会が開かれ、質疑を打ち切ることを採決で決めました。
そして、野党側の議員が山際委員長に詰め寄って抗議する中、法案の採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決されました。
法案では、施設の整備区域を、全国で当面3か所までとし、最初の区域認定から7年後に見直すとしているほか、事業者に対し、カジノの収益の30%を国に納付することを義務づけています。
また、カジノに関する規制として、入場料を6000円とし、入場回数は1週間で最大3回、4週間で10回までに制限することや、事業免許を不正に取得した場合の罰則などを盛り込んでいます。
与党側は、法案を週明け19日に衆議院を通過させ、来週20日までの会期を延長して今の国会で成立させる方針です。
自公「早期成立に向け努力」
自民党の岸田政務調査会長は記者会見で、「言うまでもなく、今の国会における重要法案の一つだ。会期末で日数が限られている中、国会情勢も波高しだが、成立に向けてしっかり努力しなければならない」と述べました。また、公明党の石田政務調査会長は、「早く成立させたいという考えは、一貫して変わっていない」と述べました。
立民 辻元国対委員長「採決阻止に一致団結へ」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は、党の代議士会で「『カジノ・ギャンブル法案』を強行採決しようという気配があるが、『賭博を一部、解禁し、金さえもうけられればよい』というのが、安倍政権の本性なのか。安倍総理大臣は『日本のよさや文化、伝統を大事にする』と言ってきたが、日本のよさがなくなってしまう。最後まで採決させないよう一致団結していきたい」と述べました。
衆院内閣委 野党側筆頭理事「採決の正当性揺らぐ」
衆議院内閣委員会の野党側の筆頭理事を務める、立憲民主党の阿部知子氏は、記者団に対し「質疑の継続を求める動議が出たにもかかわらず、取り上げずに採決が行われたのは、委員会の運営上ありえない。誰も委員長の発言が聞き取れない中で採決したことは大きな汚点で、採決の正当性が揺らいでいる」と述べました。