Actualités japonaises: 西日本豪雨１週間複数の要因重なり記録的な豪雨に

西日本にしにほん豪雨ごうう１いち週間しゅうかん複数ふくすうの要因よういん重かさなり記録きろく的てきな豪雨ごううに

Jul 13, 2018 04:07

Furigana

甚大じんだいな被害ひがいをもたらした西日本にしにほん豪雨ごうう災害さいがいから13日にちで１いち週間しゅうかんです。今回こんかいの豪雨ごううについて専門せんもん家かがデータを解析かいせきした結果けっか、新あたらしい積乱雲せきらんうんが次々つぎつぎと発生はっせいする「バックビルディング」と呼よばれる現象げんしょうに加くわえ、雨雲あまぐもの動うごきの遅おそさなど複数ふくすうの要因よういんが重かさなり記録きろく的てきな豪雨ごううになったと見みられることがわかりました。西日本にしにほんを中心ちゅうしんとした豪雨ごううでは、１いち週間しゅうかん前まえの今月こんげつ６ろく日にち、広島ひろしま県けんや岡山おかやま県けんなどに大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされて以降いこう、合あわせて11の府ふと県けんに特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされ、各地かくちで甚大じんだいな被害ひがいが出でました。

防災ぼうさい科学かがく技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょの清水しみず慎吾しんご主任しゅにん研究けんきゅう員いんのグループは、今月こんげつ６ろく日にちから７なな日にちにかけての雨雲あまぐもの様子ようすを、レーダーの観測かんそくデータをもとに詳くわしく解析かいせきしました。

その結果けっか、湿しめった空気くうきが流れ込ながれこみ続つづけたことで、風上かざかみ側がわに新あたらしい積乱雲せきらんうんが連続れんぞく的てきに発生はっせいする「バックビルディング」と呼よばれる現象げんしょうが、広島ひろしま県けんや岡山おかやま県けん、岐阜ぎふ県けんなどの各地かくちで起おきていたことがわかりました。

１ひとつの積乱雲せきらんうんの寿命じゅみょうは長ながくても１いち時間じかん程度ていどですが、この現象げんしょうが起おきると同おなじ場所ばしょに次々つぎつぎと新あらたな積乱雲せきらんうんがかかって大雨おおあめをもたらします。

さらに、広島ひろしま市し付近ふきんでは今月こんげつ６ろく日にちの夜よる、積乱雲せきらんうんが帯状おびじょうに連つらなる「線せん状じょう降水こうすい帯たい」も観測かんそくされていたということです。

また、豪雨ごううには雲くもの高たかさも関係かんけいしていたと見みられ、去年きょねん、九州きゅうしゅう北部ほくぶに豪雨ごううをもたらした積乱雲せきらんうんが高たかさ15キロに達たっしていたのに対にたいし、今回こんかいの積乱雲せきらんうんは７ななキロ程度ていどと半分はんぶん以下いかで、上空じょうくうの風かぜに流ながされにくいため動うごきが遅おそく、雨量うりょうの増加ぞうかに拍車はくしゃをかけた可能かのう性せいがあるということです。

清水しみず主任しゅにん研究けんきゅう員いんは「今回こんかい、広ひろい範囲はんいでの大雨おおあめはある程度あるていど予測よそくできたが、より局地きょくち的てきな大雨おおあめに関にかんしても、時間じかん的てきな余裕よゆうを持もって予測よそくできるよう技術ぎじゅつを向上こうじょうさせる必要ひつようがある」と話はなしていました。