大阪城の
天守閣そばに
ある売店の72
歳の
店主が、
たこ焼き
などの
売り上げで
得た
所得を
申告せず
1億3000
万円余りを
脱税したとして、
大阪国税局から
告発されました。
外国人観光客の
増加で
爆発的に
売り上げを
伸ばしていたということです。
告発されたのは
大阪城公園の
一角に
ある売店「
宮本茶屋」を
経営している
大阪・
西成区の
宇都宮タツ子店主(72)です。
この売店は大阪城の天守閣に通じる門の前にあり、1皿8個のたこ焼きを600円で販売しているほか、ソフトクリームや焼きそばなどの軽食も売っています。
関係者によりますと、外国人観光客の増加で、たこ焼きなどが爆発的に売れるようになり、おととしまでの3年間に5億円以上の売り上げがありましたが、税務申告を一切していなかったということです。
大阪国税局は、およそ3億3000万円の所得を隠し、1億3200万円余りを脱税したとして、所得税法違反の疑いで店主を大阪地方検察庁に告発しました。
脱税で得た金は、主に預金していたということです。
たこ焼き売り上げ増加の背景
大阪の観光地では、いわゆるインバウンド消費の拡大が続いています。中でも、大阪の食文化を安い値段で手軽に楽しめるたこ焼きは外国人観光客の人気を集めています。
大阪・ミナミの道頓堀では猛暑が続く中でも店先に並んで、熱々のたこ焼きを買い求める姿が見られます。中国から訪れた女性は「店の前でたこ焼き見て食べてみたいと思った」と話し、韓国から家族で来た男性は「韓国にも、たこ焼きはあるがいろんな味付けがあるのは日本だけで、本場の大阪で味わってみたかった」と話していました。
道頓堀でたこ焼き店を経営する会社の加西芙子会長は、「外国人の客はこの3年で1.5倍ぐらい増えていて、この辺りでも新規開店が相次いでいる」と話しています。そのうえで、今回の告発について「売り上げが上がったからといって脱税は許されない。ルールに従って納税するのが当たり前だ」と憤っていました。