このうち、キャベツは1キロ当たり129円で平年に比べて65%高くなったほか、ほうれんそうは1キロ当たり843円で平年より26%、レタスは1キロ当たり186円で平年より16%、それぞれ高くなりました。
これは、主な産地の群馬県や長野県で、先月下旬から雨が少なく、高温が続いたことが主な要因です。
一方、北海道や東北地方では長雨や日照不足などで野菜の生育に影響が出ていて、大根は1キロ当たり149円と平年より71%、きゅうりは1キロ当たり348円と平年より40%それぞれ高くなっています。
農林水産省は「今後も猛暑が続けば、野菜が弱ってますます生育不良となり、品目によっては価格がさらに高くなる可能性がある」と話しています。
販売価格も値上がり
猛暑の影響で、東京都内のスーパーマーケットでも、キャベツなどの価格が値上がりしています。
東京・足立区にあるスーパーでは、暑さにより仕入れ価格が上がった影響で2週間ほど前から葉物野菜を中心に店頭の価格も値上がりしています。
「キャベツ」は1玉298円、「レタス」は198円と、例年のおよそ2倍の値段になっているほか、夏野菜の「オクラ」も例年より8割ほど値上がりしているということです。
店では、このまま高値が続けば、価格を抑えるためキャベツなどを4分の1や8分の1にカットして販売することも検討するとしています。
買い物に訪れていた70代の女性は、「夏こそ野菜をたくさん食べたいが、価格がどんどん上がっていて家計には苦しいです」と話していました。
スーパーマーケットの青果売り場の担当者は、「猛暑はしばらく続く可能性もあり、さらに価格が高くなることも懸念している。早く野菜の生育に適した天候になることを願っている」と話していました。