このため、県などでは堤防の応急工事を進めていて、28日朝も、作業員たちが重機を使って大きな土のうを積んだり、盛り土をしたりする作業にあたっていました。
住民たちも台風への備えを進めていて、前回の豪雨で自宅の1階部分が天井近くまで水につかる被害を受けた浅野英治さんは、会社の同僚に手伝ってもらいながら、外に出してある床板を家の中に運び入れるなどして対応に追われていました。
浅野さんは「次に川があふれると浸水を防ぐ手立てがないので、工事を急いでほしいです。台風が来たら再び被害を受けるおそれがあり、来ないことを願っています」と話していました。
岡山県倉敷市真備町
倉敷市真備町有井を流れる末政川はおよそ150メートルにわたって堤防が決壊していて、台風による雨で川の水が再び町に流れ込むことが懸念されています。
このため、県などでは堤防の応急工事を進めていて、28日朝も、作業員たちが重機を使って大きな土のうを積んだり、盛り土をしたりする作業にあたっていました。
住民たちも台風への備えを進めていて、前回の豪雨で自宅の1階部分が天井近くまで水につかる被害を受けた浅野英治さんは、会社の同僚に手伝ってもらいながら、外に出してある床板を家の中に運び入れるなどして対応に追われていました。
浅野さんは「次に川があふれると浸水を防ぐ手立てがないので、工事を急いでほしいです。台風が来たら再び被害を受けるおそれがあり、来ないことを願っています」と話していました。
岡山市で土のう袋の配布
台風12号の接近が予想されるため、岡山市では、浸水への備えとして28日朝から土のう袋の配布を始めています。
このうち、前回の豪雨で川の堤防が決壊し住宅地が浸水した岡山市東区では、配布場所の吉井川浄化センターに住民が次々と訪れて土のう袋を受け取り土を詰め込んでいました。
75歳の男性は「家の近くに川が流れているので、家の周りに積んで備えようと思います」と話していました。
岡山市下水道河川計画課の奥谷修一副主査は「台風情報に注意して、早めの避難を心がけてほしい」と話していました。
岡山市の土のうの配付は、吉井川浄化センターのほか、北区の岡山ドーム南西側の空き地、中区の消防教育訓練センター、南区の慈圭病院の南側にあるグラウンドの合わせて4か所で、午後5時まで行われます。
1世帯20袋まで持ち帰ることができますが、すでに残りが少ないところもあり、市は事前に問い合わせてほしいとしています。
愛媛県大洲市でも土のう袋配布
台風12号に備えて、西日本を中心とする豪雨で大きな被害を受けた愛媛県大洲市では、浸水対策に使う土のう用の袋を市民に無料で配布しています。
大洲市は豪雨で肱川が氾濫し、大きな被害が出ました。
台風12号の接近に備えて大洲市は、浸水を防ぐための土のう用の袋を、28日から市の施設や消防署などで、市民に配布することになり、早速、市民が受け取りに来ていました。
また、市の「防災センター」では、すでに中に土が入れられた土のうも配布しています。
市は台風12号が接近して危険な状況になる前に、浸水対策などの準備を進めるよう呼びかけています。
大洲市での土のう用袋の配布は、大洲市総合体育館と防災センターで28日午後4時まで行われ、夜間などは大洲消防署と大洲消防署の長浜支署、大洲市役所肱川支所の、合わせて3か所で袋を配布することにしています。