Actualités japonaises: 「回復者血しょう治療」臨床研究開始へ新型コロナウイルス

「回復かいふく者しゃ血けっしょう治療ちりょう」臨床りんしょう研究けんきゅう開始かいしへ新型しんがたコロナウイルス

Apr 25, 2020 04:04

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃに、感染かんせんして回復かいふくした人ひとの血液けつえきの成分せいぶんを投与とうよする新あたらしい治療ちりょう法ほうの臨床りんしょう研究けんきゅうを国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターなどのグループが始はじめることがわかりました。

中国ちゅうごくでは重症じゅうしょう患者かんじゃへの効果こうかが報告ほうこくされていて、担当たんとうする医師いしは「重症じゅうしょう患者かんじゃの治療ちりょうの切り札きりふだになる可能かのう性せいもある」としています。この臨床りんしょう研究けんきゅうは、新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょうの中核ちゅうかくを担になう国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターなどのグループが進すすめているもので、23日にち、病院びょういん内ないの倫理りんり委員いいん会かいで正式せいしきに承認しょうにんされたということです。

「回復かいふく者しゃ血けっしょう治療ちりょう」と呼よばれるこの治療ちりょう法ほうは、過去かこに新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんし、回復かいふくした人ひとの血液けつえきからウイルスなどを攻撃こうげきする「抗体こうたい」が含ふくまれた「血けっしょう」と呼よばれる成分せいぶんを取り出とりだし、患者かんじゃに投与とうよするもので、中国ちゅうごくでは、症例しょうれい数すうは少すくないものの重症じゅうしょう患者かんじゃの症状しょうじょうが改善かいぜんしたという報告ほうこくがあります。

計画けいかくでは、回復かいふくした人ひとおよそ50人にんから１いち人にん400ミリリットルの血液けつえきの提供ていきょうを受うけ、血けっしょうを患者かんじゃ50人にんに投与とうよし、安全あんぜん性せいや効果こうかを調しらべるということです。

グループでは来週らいしゅう以降いこう、回復かいふくした人ひとに血液けつえきの提供ていきょうを呼よびかけ、早はやければ来月らいげつにも患者かんじゃへの投与とうよを始はじめたいとしています。

臨床りんしょう研究けんきゅうを担当たんとうする忽那くつな賢志けんじ医師いしは「回復かいふくした人ひとの抗体こうたいを使つかう治療ちりょう法ほうはエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつなどでも効果こうかが出でており、一定いっていの効果こうかがみられると期待きたいしている。確実かくじつな治療ちりょう薬やくがない中なかで、重症じゅうしょう患者かんじゃの治療ちりょうの切り札きりふだになる可能かのう性せいがある」と話はなしています。