Actualités japonaises: 感染不明の遺体検査必要も対応できず遺族に返されるケースも

感染かんせん不明ふめいの遺体いたい検査けんさ必要ひつようも対応たいおうできず遺族いぞくに返かえされるケースも

Apr 26, 2020 18:04

Furigana

亡なくなった人ひとの死因しいんを調しらべている全国ぜんこくの大学だいがくの法医学ほういがく教室きょうしつで、新型しんがたコロナウイルスの検査けんさが必要ひつようだと判断はんだんした場合ばあいでも対応たいおうできず、感染かんせんの有無うむがわからないまま遺体いたいが遺族いぞくに返かえされるケースが相次あいついでいることがわかりました。専門せんもん家かは「感染かんせんの拡大かくだい防止ぼうしの点てんからも検査けんさ体制たいせいの整備せいびが必要ひつようだ」と指摘してきしています。

「日本にっぽん法ほう医い病理びょうり学会がっかい」は今月こんげつ中旬ちゅうじゅんにかけて、全国ぜんこくの大学だいがくなどで死因しいんの究明きゅうめいにあたっている解剖かいぼう医いを対象たいしょうに調査ちょうさを行おこないました。

それによりますと、亡なくなった人ひとについて解剖かいぼう医いが新型しんがたコロナウイルスの検査けんさが必要ひつようだと判断はんだんしても、保健所ほけんじょが対応たいおうできないとして検査けんさできなかったケースが少すくなくとも12件けんあったことがわかりました。

一部いちぶについてはその後そのご、別べつの機関きかんで検査けんさを行おこなうなどの対応たいおうをとりましたが、多おおくの場合ばあい感染かんせんの有無うむがわからないまま遺族いぞくに遺体いたいを返かえしているということです。

全国ぜんこくのおよそ80の大学だいがくの法医学ほういがく教室きょうしつなどでは、病院びょういんや警察けいさつから依頼いらいされ死因しいんを調しらべるために解剖かいぼうを行おこなっていて、その数かずは１いち年間ねんかんにおよそ２に万まん件けんにのぼりますが、新型しんがたコロナウイルスについては検査けんさする人員じんいんや機材きざいが不足ふそくし対応たいおうが不十分ふじゅうぶんなのが実態じったいだということです。

日本にっぽん法ほう医い病理びょうり学会がっかいの近藤こんどう稔みのる和わ理事りじ長ちょうは「亡なくなった人ひとについて感染かんせんしていたことが分わかれば、生前せいぜんに接せっしていた人ひとについても調しらべることができ、感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの点てんからも検査けんさ体制たいせいを充実じゅうじつさせる必要ひつようがある」と話はなしています。