政府せいふの専門せんもん家か会議かいぎ“今いまの取り組とりくみ維持いじが望のぞましい”と提言ていげん

会議かいぎのあと、西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんし「専門せんもん家か会議かいぎでは、陽性ようせいの件数けんすうは全国ぜんこく的てきに減少げんしょう傾向けいこうにあり、感染かんせん者しゃが倍ばいに増ふえる時間じかんも鈍化どんか傾向けいこうにあることなどから、新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが減少げんしょう傾向けいこうに向むかっていると考かんがえて間違まちがいないという評価ひょうかをいただいた」と述のべました。

一方いっぽうで、「人ひととの接触せっしょく機会きかいの削減さくげんが不十分ふじゅうぶんなまま、外出がいしゅつ自粛じしゅくなどの行動こうどう変容へんようを緩和かんわした場合ばあいには、感染かんせん者しゃ数すうの拡大かくだいが再燃さいねんし、これまでの国民こくみんの努力どりょくが水泡すいほうに帰かえしてしまうおそれがあり徹底てっていした行動こうどう変容へんようを続つづけなければいけないとの評価ひょうかだった」と述のべ、当面とうめん、今いまの取り組とりくみを維持いじすることが望のぞましいとする提言ていげんが出だされたことを明あきらかにしました。

そのうえで西村にしむら大臣だいじんは「引き続ひきつづき、徹底てっていした行動こうどう変容へんようが求もとめられる地域ちいきと、緩和かんわする地域ちいきの２ふたつの地域ちいきに分わけて対策たいさくを講こうじる必要ひつようがあるという指摘してきをいただいた。その判断はんだんは、感染かんせん状況じょうきょうや医療いりょう提供ていきょう体制たいせいを踏ふまえて総合そうごう的てきに判断はんだんする必要ひつようがあるが基本きほん的てきには『特定とくてい警戒けいかい都道とどう府県ふけん』とそれ以外いがいと理解りかいしている」と述のべました。

また西村にしむら大臣だいじんは今後こんごの手続てつづきについて「６ろく日にちまでに諮問しもん委員いいん会かいを開ひらき、政府せいふの方針ほうしんを諮はかる予定よていだが、もう一度もういちど、専門せんもん家か会議かいぎを開ひらきたいという話はなしがあったので調整ちょうせいしたい」と述のべました。そして、国民こくみんに対にたいし引き続ひきつづき協力きょうりょくを呼よびかけました。

茨城いばらきのダイニングバーは

今月こんげつ６ろく日にちが期限きげんの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを延長えんちょうする方針ほうしんが示しめされたことについて、水戸みと市しのバーでは厳きびしい経営けいえいが続つづくという声こえが聞きかれました。

水戸みと市し南町みなみまちのダイニングバー「ｆａｎｆａｒｅ」は、茨城いばらき県けんからの要請ようせいを受うけ、営業えいぎょう時間じかんを短縮たんしゅくし、酒類しゅるいの提供ていきょうを午後ごご７なな時じまでとしていて、売り上うりあげは以前いぜんの40％ほどに落ち込おちこんでいるということです。

国税庁こくぜいちょうが新あらたに設もうけた、酒さけのテイクアウト販売はんばいができる期限きげん付つきの酒さけの小売こうり業ぎょう免許めんきょを取得しゅとくして、ビールなどの販売はんばいも始はじめましたが、経営けいえいは厳きびしいといいます。

店主てんしゅの陣じん野の匠たくみさんは「宣言せんげんが延長えんちょうされるだろうとある程度あるていど、予想よそうしていましたが、実際じっさいに決きまるとなるとやはり厳きびしいなと思おもいます。バーのようなお酒さけをメインで売うる業種ぎょうしゅだと午後ごご７なな時じで販売はんばい停止ていしではほとんど売り上うりあげが上あがりませんし、厳きびしいです」と話はなしていました。

福島ふくしまの老舗しにせ焼き鳥やきとり店てんは

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが延長えんちょうされることについて、福島ふくしま市しの老舗しにせの焼き鳥やきとり店てんでは、今いまのまま営業えいぎょうを続つづけても利用りよう客きゃくが安心あんしんできないとして一定いっていの理解りかいを示しめす一方いっぽう、行政ぎょうせいの支援しえん策さくが行き届いきとどいていないことに不満ふまんを募つのらせています。

福島ふくしま市しの老舗しにせの焼き鳥やきとり店てんでは、先月せんげつ10日にちから通常つうじょう営業えいぎょうを休止きゅうししテイクアウトの販売はんばいを行おこなっていますが、店舗てんぽの維持いじ費ひだけで１いちか月かげつ間かんに100万まん円えんかかるため、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが延長えんちょうされれば、経営けいえいはさらに厳きびしさを増ますと話はなしています。

ただ、感染かんせん者しゃが増ふえ続つづける状況じょうきょうでは営業えいぎょうしても利用りよう客きゃくが安心あんしんできないため、今いまの状況じょうきょうでは緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうはしかたがないと受け止うけとめています。

鳥とり安やすの安田やすだ雅樹まさき店長てんちょうは「感染かんせん拡大かくだいがおさまっていない中なかで緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうは致し方いたしかたないと感かんじている。しばらくは手元てもとにあるお金おかねで回まわしていくことができるが、その先さきは全まったく見通みとおせない」と話はなしていました。

そのうえで、行政ぎょうせいの支援しえんについて、「私わたしたちを殺ころさないでくれという気持きもちです。国くにや県けんなどの補助ほじょがないと厳きびしい。必要ひつような対策たいさくが遅おくれていて、もっと早はやく対策たいさくを講こうじてほしい」と訴うったえていました。