日本新聞: 宮本亜門さん前立腺がんの病状説明「まだ生きてていいんだ」

宮本みやもと亜あ門もんさん前立腺ぜんりつせんがんの病状びょうじょう説明せつめい「まだ生いきてていいんだ」

Apr 12, 2019 15:04

Furigana

今月こんげつ、前立腺ぜんりつせんがんであることを公表こうひょうした演出えんしゅつ家かの宮本みやもと亜あ門もんさんが、12日にち、会見かいけんで病状びょうじょうを説明せつめいし、比較的ひかくてき早期そうきのがんで転移てんいはなく仕事しごとも続つづけるとして、「まだ生いきていていいんだと言いわれたような気持きもちで、幸しあわせ者しゃです」と心境しんきょうを語かたりました。演出えんしゅつ家かの宮本みやもと亜あ門もんさん（61）は、ミュージカルやオペラ、歌舞伎かぶきなど幅広はばひろい作品さくひんを手てがけ、アメリカのブロードウェイでも作品さくひんを上演じょうえんするなど、国内こくない外がいで精力せいりょく的てきに活動かつどうを続つづけています。

宮本みやもとさんは今月こんげつ２に日にち、自身じしんのツイッターで、前立腺ぜんりつせんがんと診断しんだんされたことを公表こうひょうし、12日にち東京とうきょう都内とないで会見かいけんして病状びょうじょうを説明せつめいしました。

ことし２月にがつに受診じゅしんした人間ドックにんげんどっくで前立腺ぜんりつせんに影かげが見みつかり、精密せいみつ検査けんさの結果けっか、前立腺ぜんりつせんがんと診断しんだんされたということで、当時とうじの心境しんきょうについて、「まさか自分じぶんがなるとは思おもわなかったので、心こころの中なかで一瞬いっしゅん、めまいがしました」と振り返ふりかえりました。

がんの進行しんこう度どは、比較的ひかくてき早期そうきのステージ２にで転移てんいはないということで、宮本みやもとさんは「まだ生いきていていいんだと言いわれたような気持きもちで、幸しあわせ者しゃだと思おもいます。演出えんしゅつ家かとして皆みなさんに喜よろこばれるたびに、『ああ生いきてきた価値かちがあった』と思おもいながら30年間ねんかんやってきたので、今いまここでは終おわらせたくないと思おもいました」と話はなしていました。

来月らいげつ下旬げじゅんに前立腺ぜんりつせんの摘出てきしゅつ手術しゅじゅつを受うけることを検討けんとうしているということで、今後こんごは治療ちりょうを進すすめながら、仕事しごとも変かわらず続つづけていくということです。

宮本みやもとさんは去年きょねん、がんで余命よめいわずかと悟さとった男おとこを描えがく黒澤くろさわ明あきら監督かんとくの映画えいが「生いきる」のミュージカルを手てがけていて、その作品さくひんに触ふれながら「主人公しゅじんこうはがんを知しってから本当ほんとうに生いき始はじめます。ぎりぎりまで生いきる姿すがたに僕ぼくは感動かんどうしたので、自分じぶんが演出えんしゅつ家かとしてそれをやった以上いじょう、僕ぼくもそういう生き方いきかたをしようと思おもいます」と語かたっていました。