ミャンマー
政府は、
少数派のロヒンギャの
人たちへの
迫害の
問題を
取材し、
国家機密法違反の
罪で
禁錮7年の
刑が
確定していた
ロイター通信の
記者2人を
大統領の
恩赦で
釈放しました。
釈放されたのは
ロイター通信のワ・ローン
記者と、チョー・ソー・ウー
記者で、
2人は
7日朝、
大勢の
報道関係者に
取り囲まれる
中、およそ
1年4か月ぶりにヤンゴンの
刑務所をあとにしました。
釈放された2人は少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの人たちへの迫害に関する調査報道に当たっていましたが、おととし12月、「治安当局の機密文書を不正に入手した」などとして国家機密法違反の疑いで逮捕されました。
2人の拘束をめぐっては報道への圧力だなどとして国内外で批判が強まっていましたが、先月、禁錮7年の刑が確定したばかりでした。
ミャンマーでは毎年この時期に大統領が大勢の受刑者に恩赦を認めていて、ウィン・ミン大統領は7日、「人間の思いやりの心を尊重する」として6500人余りの恩赦を認め、この中に2人の記者も含まれていました。
刑務所から出てきたワ・ローン記者は集まった報道陣に対し、「家族や同僚と会えることが本当にうれしい。報道の仕事に戻るのが待ちきれない」と笑顔で話していました。
また2人の釈放を求めてきたロイター通信のスティーブン・アドラー編集主幹は「非常に嬉しく思う。2人は報道の自由の大切さを象徴する存在となった」という声明を発表しました。