Báo tiếng Nhật: がん免疫治療薬「本庶さん以外に２人の発明者」米裁判所

がん免疫めんえき治療ちりょう薬やく「本ほん庶さん以外いがいに２に人にんの発明はつめい者しゃ」米べい裁判所さいばんしょ

May 24, 2019 10:05

Furigana

去年きょねん、ノーベル医学いがく・生理学せいりがく賞しょうを受賞じゅしょうした京都大きょうとだい学がく特別とくべつ教授きょうじゅの本ほん庶佑たすくさんの研究けんきゅうをきっかけに開発かいはつされた、がんの治療ちりょう薬やく「オプジーボ」の特許とっきょについて、アメリカの裁判所さいばんしょは、アメリカの研究けんきゅう者しゃら２に人にんも共同きょうどう発明はつめい者しゃとして認みとめる判決はんけつを出だしました。「オプジーボ」は、免疫めんえきの仕組しくみを利用りようしてがん細胞さいぼうを攻撃こうげきして治療ちりょうする薬くすりで、世界せかい各国かっこくで皮膚ひふがんや肺はいがんなどの治療ちりょうに使つかわれています。

オプジーボの特許とっきょは、本ほん庶さんと日本にっぽんの小野おの薬品やくひん工業こうぎょうが持もっていますが、アメリカのダナ・ファーバーがん研究所けんきゅうじょは、ゴードン・フリーマン博士はかせら２に人にんの研究けんきゅう者しゃを共同きょうどう発明はつめい者しゃとして認みとめるよう求もとめる訴うったえを2015年ねんに起おこしていました。

これについて東部とうぶボストンの連邦れんぽう地方ちほう裁判所さいばんしょは17日にち、1999年ねん以降いこう、薬くすりの開発かいはつで鍵かぎとなったたんぱく質たんぱくしつを研究けんきゅうする際さい、本ほん庶さんは２に人にんの研究けんきゅう者しゃと実験じっけんデータを共有きょうゆうして論文ろんぶんを発表はっぴょうしており共同きょうどうで研究けんきゅうしていたのは明あきらかだとして、２に人にんを共同きょうどう発明はつめい者しゃと認みとめました。

これについてフリーマン博士はかせは、「欠かかせない貢献こうけんをしたと裁判所さいばんしょに認みとめられて喜よろこんでいる」とコメントしています。オプジーボをめぐっては、本ほん庶さんが小野おの薬品やくひん工業こうぎょうに対にたいし、特許とっきょ料りょうが低ひくいとして配分はいぶんを見直みなおすよう求もとめており、今回こんかいの判決はんけつは今後こんご特許とっきょ収入しゅうにゅうに影響えいきょうを与あたえる可能かのう性せいが出でています。

代理人だいりにんの弁護士べんごし「判決はんけつ内容ないようを精査せいさ中ちゅう」

本ほん庶さんの代理人だいりにんを務つとめる井垣いがき太ふとし介かい弁護士べんごしは「現在げんざい、判決はんけつの内容ないようを精査せいさしているところで、特許とっきょの使用しように関かかわっているアメリカ製薬せいやく会社かいしゃ、ブリストル・マイヤーズスクイブや小野おの薬品やくひん工業こうぎょうと協議きょうぎしたうえで今後こんごの対応たいおう方針ほうしんを決きめたい」とコメントしています。