警察によりますと、ことし1月、名古屋市千種区のゲームセンターで、音楽に合わせて太鼓をたたく人気ゲーム「太鼓の達人」の太鼓の表面に貼られている「パッドマスク」と呼ばれる部品2つを盗んだ疑いが持たれています。
別の窃盗事件で検挙された男子高校生の友人の自宅から「太鼓の達人」の複数の部品が見つかったため警察が捜査していました。
警察の調べに対し、男子高校生は容疑を認め、「たたきやすかったので、高得点を出すために、よく行く別の店の太鼓に貼りたかった」と供述しているということです。
「太鼓の達人」をめぐっては、ことし4月、北名古屋市のショッピングセンターのゲームコーナーで太鼓が盗まれ、別の少年3人が関わったとして警察が捜査しているほか、東京・町田市でもゲームセンターから太鼓を盗んだとして男子高校生ら3人が逮捕されています。
盗まれた店の従業員「怒りがわき上がった」
「太鼓の達人」の部品が盗まれたゲームセンターの従業員によりますと、部品が盗まれる被害は、系列の別の店でも確認されているということです。
現在は部品をネジで固定して持ち去りにくくしたり、スタッフの巡回を増やしたりして対策に当たっているということです。
従業員の男性は「部品がなくなり最初はびっくりしましたが、持ち去られた状態から最初から盗む目的だったとみられ、怒りがわき上がってきました」と話していました。