事件を
起こしたあと、
香港に
逃亡してきた
容疑者の
身柄を
中国本土などに
引き渡すことが
できるようにする
条例の
改正案をめぐって、
これに
反対する
デモが
9日行われ、
中心部の
道路が
埋め
尽くされるほどの
市民が
集まりました。
香港政府は、
香港の
外で
事件を
起こしたあと、
逃げて
来た
容疑者について、
個別に
身柄の
引渡し
協定を
結んでいない
中国本土などに
引き渡すことが
できるようにする
条例の
改正案を
議会に
当たる立法会に
提出し、
審議が
行われています。
本会議での審議が12日から始まるのを前に、民主派の団体がデモを呼びかけました。
民主派の政党や団体は「中国の当局が事件をでっちあげ、香港で中国に批判的な活動をする人などの引き渡しを求めるおそれがある」などとして、改正に猛反発しています。
集まった人たちは「悪法を撤回せよ」「市民を中国に引き渡すな」などと声を上げています。
香港中心部の道路は参加者であふれ、周辺の地下鉄の駅が封鎖されているほか、路面電車も一部で運行が中止されるなど、2014年の抗議活動「雨傘運動」以来の大規模な抗議活動となっています。
主催者は30万人以上の参加を見込んでいて、デモの行進は9日夜遅くまで続くとみられます。
条例の改正をめぐって香港政府は来月中旬の議会の会期末までの成立を目指す姿勢を崩しておらず、9日の大規模デモを受けた立法会での審議の行方が注目されます。