G20
大阪サミットに
出席するため、
日本を
訪れている
中国の習
近平国家主席は、
貿易問題で
対立する
アメリカの
トランプ大統領と
会談し、
こう着状態に
陥っていた
貿易交渉を
再開することで
一致するとともに、
中国の
通信機器大手ファーウェイを
念頭に、
中国企業に対して
不公平な
扱いをしないよう
求めました。
中国の習
近平国家主席は、29
日、アメリカの
トランプ大統領と
およそ7か月ぶりと
なる首脳会談を
開き、およそ80
分にわたって
意見を
交わしました。
中国外務省によりますと、この中で習主席は両国の貿易問題について、「米中の間にある食い違いは最終的には対話を通じて双方が受け入れ可能な解決方法を見いださなければならない」と述べ、先月以来、こう着状態に陥っていた閣僚級の貿易交渉の再開を呼びかけました。
一方で、中国の通信機器大手ファーウェイが、アメリカ政府からアメリカ企業との間の取り引きを事実上、禁止されていることを念頭に、「アメリカ側が中国企業を公平に扱い、両国企業の貿易や投資における正常な協力を守るよう望む」と述べて、こうした措置を解除するよう求めました。
これに対してトランプ大統領は、「アメリカも交渉を通じて貿易不均衡の問題を解決することを望んでいる」と述べて、両国は交渉を再開することで一致しました。
そして、「アメリカは、中国からの輸入品に対して新たな関税の上乗せ措置は行わない」としたうえで、「中国がアメリカからの輸入を増やすことを望んでいる」と述べ、アメリカからの輸入拡大を求めたということです。
一方、習主席は会談の中で、北朝鮮の非核化をめぐる問題について、「中国は、米朝の指導者による対話が維持されることを支持する。両国ができるだけ早く対話を再開し、互いの懸念を解決する方法を見いだすことを望む。中国も引き続き、建設的な役割を発揮したい」と述べて、北朝鮮の非核化に向けた協議の早期再開を呼びかけました。